ライアー (2004年の映画)

『ライアー』（原題：라이어）は、2004年に公開された韓国のコメディ映画で、キム・ギョンヒョン監督の作品です。この映画は、イギリスの劇作家レイ・クーニーの舞台劇「ラン・フォー・ユア・ワイフ」を基にしています。脚本はキム・ギョンヒョン監督自身が、ファン・ジュンソン、ムン・ドンシクと共に手がけました。

この映画の魅力は、登場人物たちの個性が際立っている点です。巧みなストーリー構成によって、観客は上映時間の間、笑いが絶えません。しかし、単なるドタバタ喜劇に終わらず、人間ドラマとしての深みも持ち合わせている点が特徴です。その精緻な構成力は、映画の成功に大きく貢献しています。

主演のチュ・ジンモをはじめ、コ・ヒョンジン、ソン・ヒョンジュ、イム・ヒョンシクなど、演技派俳優たちのキャスティングも注目すべき点です。彼らの確かな演技が、コメディ映画としてのクオリティを高めています。特にチュ・ジンモは、それまでの映画出演作で見せていた「静」の演技から一転、コミカルで生き生きとした演技を披露しています。彼とコン・ヒョンジンの掛け合いは、映画の見どころの一つです。

物語は、タクシー運転手のチョン・マンチョルが主人公です。彼はイケメンで女性にモテる男で、高校時代から彼を愛していたヤン・ミョンスンと結婚して3年目になります。しかし、マンチョルは1年前に知り合ったキャリアウーマンのオ・ジョンエとも「結婚」しており、二重結婚生活を送っていました。ある日、マンチョルが殺人犯を捕まえたことから、彼の平和な生活は一変します。マスコミや警察に注目され始めた彼は、二人の妻に二重結婚がバレることを恐れ、友人ノ・サングを巻き込んで小さな嘘をつきます。しかし、その嘘が更なる嘘を呼び、事態は予想外の方向へと転がっていくのです。


キャスト

チュ・ジンモ - タクシー運転手チョン・マンチョル
コン・ヒョンジン - 友人ノ・サング
ソ・ヨンヒ - 最初の妻ヤン・ミョンスン
ソン・ソンミ - 2番目の妻オ・ジョンエ
ソン・ヒョンジュ - トンソン警察署パク刑事
イム・ヒョンシク - 新聞記者キム・ゲドン

この映画は、笑いあり、ハラハラドキドキありのエンターテイメント作品として、多くの観客を魅了しました。ぜひ一度ご覧ください。

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