ライス・エクルズ・スタジアム

ライス・エクルズ・スタジアムの概要

ライス・エクルズ・スタジアムは、アメリカ合衆国ユタ州ソルトレイクシティに位置し、ユタ大学が所有する重要なスポーツ施設です。このスタジアムは、1927年に133,000ドルの建設費で設立され、その後も多くの歴史的なイベントの舞台となっています。特に、2002年冬季オリンピックでは開会式と閉会式がここで行われ、国際的な注目を集めました。また、パラリンピックでも開会式の会場として利用され、その際には「ライス・エクルズ・オリンピックスタジアム」という名称が使われました。

歴史の足跡

スタジアムの杮落とし（こけらおとし）は1927年10月22日で、ユタ大学のフットボールチームがコロラド鉱山大学に勝利した試合が行われました。当時、この施設は「Uteスタジアム」と呼ばれ、収容人数は約2万人でした。しかし、その後の改修によって収容能力は増加し、3万人まで引き上げられました。1972年には、ロバート・L・ライスによる100万ドルの寄付を受けて改修工事が実施され、南スタンドの増設やロッカールーム、記者席の設置が行われ、収容人数は32,500人に拡張されました。その結果、スタジアム名も「ライス・スタジアム」に変更されました。

1995年にソルトレイク五輪の開催が決定した際、ライス・エクルズ・スタジアムは開閉会式の会場に選ばれましたが、その時点で施設は老朽化が進んでいたため、全面改修が決定されました。1997年11月から始まった工事は、旧スタンドを取り壊し、新しいスタンドを建設するという大規模なものでした。そして1998年9月12日に新スタジアムが開場し、収容人数は驚異の45,000人に達しました。工事費用は約5,000万ドルで、大会組織委員会や個人の寄付、債券などから捻出されました。このうち、1,000万ドルは地元の資産家であるスペンサー・エクルズとその財団からの寄付が含まれています。エクルズの多大なる貢献に感謝し、スタジアム名は「ライス・エクルズ・スタジアム」と改称されました。

アクセス

ライス・エクルズ・スタジアムへのアクセスは非常に便利です。UTA TRAXの路面電車レッドラインを利用し、スタジアム駅で下車することで、ワンクリックでアクセスできます。このように、交通の便が良いこともこのスタジアムの大きな魅力の一つです。

スタジアムは様々なスポーツイベントやコンサートなど、多目的に利用されており、地元の人々や観光客に愛され続けています。今後もライス・エクルズ・スタジアムはユタ州の文化とスポーツの中心地として、人々に感動と興奮を提供し続けることでしょう。

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