ライブRPG

ライブRPGの魅力と進化

ライブRPG、あるいはライブアクションRPG（英: Live action role-playing game）は、プレイヤーが身体を使って役割を演じる新しい形のロールプレイングゲームです。略してLARP（ラープ）とも呼ばれるこの遊びは、特にアメリカで親しまれていますが、日本においても少しずつ広がりを見せています。

ライブRPGの基本

ライブRPGは、参加者が現実世界でキャラクターになりきり、肉体的な演技を通じて物語を展開していきます。プレイヤー同士が対面で行動し、ゲームの構築には多くの人々が協力し合います。そのため、大型イベントとして同じ場所に参加者が集まり、リアルタイムで進行することが多いのが特徴です。会場では複数のゲームマスター（GM）が配置され、プレイヤーに進行や状況の説明を行います。

ゲームの運営においては、状況の簡略化を図るために、ジャンケンなどの簡単な行為判定が用いられることもあります。これにより、スムーズにゲームが進行し、参加者が楽しめる環境が整えられます。

日本での流行と発展

日本では、ジャパン・ゲーム・コンベンション（JGC）などでライブRPGが行われており、初の試みとして雑誌『ログイン』において発売されたゲームにも影響を受けています。特に、2012年から2013年にはキャッスル・ティンタジェルでの活動を通じて、ドイツスタイルのLARPが紹介され、多くの人々に受け入れられるようになりました。

加えて、2018年3月には初の商業出版されたLARPシステム「ソードワールド2.0LARP」が登場し、日本のLARP団体も増加。これにより、LARPの普及にさらなる弾みがつきました。各団体が個別の参加者のロールプレイを重視し、参加者自身がキャラクターとなる楽しさを追求する形態が増えています。

JGCにおけるライブRPGの実績

2006年から2013年にかけて開催されたJGCでは、数多くのライブRPGイベントが行われました。例えば、JGC2006では「ドラゴンで倒せ！ドラゴンを倒せ！」というイベントが行われ、人間軍とモンスター軍に分かれてクエストを解決していきました。そして、最終的には直接対決が行われるという形式がとられました。

さらにJGC2007では、迷宮キングダムの世界観を取り入れたイベントや、ナイトメアハンター＝ディープのルールを使用したものが行われ、参加者同士の交流や競争が楽しめる内容でした。

進化するライブRPG

近年、参加者の個々のロールプレイが重視される流れが見られ、より自由な形式のLARPが増えてきています。特に、野外でのLARPゲームや新たなシナリオが展開されつつあり、プレイヤーはますます多様な体験を求めています。また、2019年には「リアル・アクション・ロールプレイング」との名称が商標登録されるなど、ゲーム業界全体での多様化が進んでいます。

まとめ

ライブRPGは、参加者に実際の体験を通じて物語を紡ぐ新感覚のゲームとして注目されています。今後も国内外でのイベントや団体が増え、さらに多くの人々にその魅力が広がることでしょう。

もう一度検索