ラウダシオン

ラウダシオン - Lauda Sion

ラウダシオン（Lauda Sion）は、2017年2月2日に生まれた日本の競走馬です。彼の名はグレゴリオ聖歌の続唱を意味し、母馬にちなんで名付けられました。2017年、北海道白老町の社台コーポレーション白老ファームで誕生し、一口馬主法人「シルクホースクラブ」を通じて2500万円で募集され、ノーザンファームにて育成されました。

戦績概要

2歳（2019年）

ラウダシオンは栗東の斉藤崇史厩舎に入厩し、2019年6月16日の阪神競馬場で行われた2歳新馬戦に福永祐一騎手を騎乗しデビュー勝ちを果たします。続いて挑戦した重賞の小倉2歳ステークスでは3着、もみじステークスでは再び勝利を収めましたが、朝日杯フューチュリティステークスでは6番人気の8着に終わり、2勝2着3回という成績でシーズンを終えました。

3歳（2020年）

2020年、ラウダシオンは初戦のクロッカスステークスで勝利を収め、その後のファルコンステークスでは2着。続くNHKマイルカップではミルコ・デムーロ騎手を鞍上に迎え、9番人気の評価を覆し、競り合いを制してGI初制覇を達成。これにより、父リアルインパクトにとって初めてのGI勝ちをもたらし、名馬としての名を広めました。秋のレースでは富士ステークスで2着を果たしますが、マイルチャンピオンシップでは大敗しました。

4歳（2021年）

ラウダシオンの4歳シーズンは厳しいスタートがあり、小倉2歳ステークス以来の1200m戦となるシルクロードステークスで3着、高松宮記念では14着と振るわない結果に終わりました。しかし、京王杯スプリングカップでは1番人気で挑み、見事に勝利し、重賞2勝目を挙げました。安田記念では不利も重なり最下位に終わり、その後も良いレースが続かず、最終的にこの年を終えることになりました。

5歳（2022年）

5歳のラウダシオンはサウジアラビアの1351ターフスプリントで4着、ドバイのアルクォーツスプリントで9着を記録。帰国後は京王杯スプリングカップに出走するも5着に終わり、また初のダート戦であるサマーチャンピオンでは殿負けとなりました。12月の阪神カップでは力を発揮し3着と健闘するも、シーズン全体としては成功とは言えませんでした。

6歳（2023年）

2023年には再びサウジアラビアに遠征し、競走を続けましたが結果は芳しくなく、5月には京王杯スプリングカップを最後にオーストラリアへ移籍することを発表。移籍初戦は振るわず、12月のダヴトンステークスでは12着に終わり、その後、2024年7月10日に競走馬引退を発表し、ヴィクトリア州のラーニュークスタッドで種牡馬入りすることが決まりました。

総括

ラウダシオンはそのキャリアを通じて多くの競馬ファンに感動を与えた。特にNHKマイルカップでの勝利は彼の競走馬生活のハイライトであり、今後は種牡馬として新たなフィールドでの活躍が期待されています。競走成績は多様な国際レースに挑戦し、多くの経験を積んだことも彼の魅力の一部です。

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