ラウンドテーブル型支援揚陸艦

ラウンドテーブル型支援揚陸艦について

ラウンドテーブル型支援揚陸艦（Round Table class Landing Ship Logistic）は、イギリス海軍補助艦隊（RFA）によって運用された揚陸艦の艦級です。艦名は円卓の騎士に由来しており、また1番艦の名前からサー・ランスロット級とも呼ばれています。この艦級は1960年代に6隻が建造され、各艦は陸上部隊の支援を目的とした設計がされています。特に、フランク・S・ベッソン・ジュニア大将級のような他国の艦船にも影響を与えました。

設計と能力

ラウンドテーブル型支援揚陸艦は、凹甲板型の設計が採用されています。主な用途としては、海軍部隊の補完や揚陸兵站活動が挙げられ、戦車揚陸艦と同様に艦首と艦尾にランプを設けて、ロールオン・ロールオフ（RO-RO）船としての特性も持っています。最初の6隻のうち、1番艦は大型で、元々の設計と異なり、より強力なエンジンを搭載していました。

艦内には主車両甲板があり、各艦の仕様によって収容能力は異なりますが、通常は600から660m²の面積が確保されており、戦車や大型車両、さらには輸送用コンテナも搭載することができます。また、艦尾にはヘリコプター発着のための甲板が設けられており、機動力を高めています。

配備と歴史

この艦級の建造は1961年から始まり、1964年から1968年にかけて順次就役しました。当初はイギリス陸軍後方支援軍団（RASC）に配属されていましたが、1970年にRFAに移管されました。この時期も運航は主に民間の運航要員が担当しており、艦の運用における専門知識が活用されていました。

1982年のフォークランド紛争において、ラウンドテーブル型艦は全艦が派遣部隊に参加しました。紛争中、サー・ベディベアは至近弾を受け、サー・ランスロットも不発弾で損傷を受けました。その結果、ビーグル川作戦やフィッツロイ上陸作戦において、サー・ガラハドが沈没し、サー・トリストラムが大きな損傷を被りました。このことを受けて、サー・ガラハドの代艦が建造され、従来の艦に改良が施されました。

現在の状況

RFAでの運用は2008年までに終了し、現在は新しいベイ型補助揚陸艦（LSD(A)）がその役割を引き継いでいます。また、ラウンドテーブル型艦の原型や改良型はブラジル海軍に再就役されていますが、イギリス海軍においてはその運用は過去のものとなりました。

同型艦と関連項目

ラウンドテーブル型支援揚陸艦は、その設計と特性を活かして、さまざまな任務に供されました。また、その関連の小型艦は他国でも建造されており、インド海軍のマガール級揚陸艦は本級を参考にしています。これらの艦艇は、国際的な兵站支援の重要性が増す中で、今後もその役割が期待されています。

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