ラグナロク (小説)

ラグナロク

『ラグナロク』は、安井健太郎氏によって執筆された日本のライトノベル作品です。イラストはTASA氏が担当し、角川スニーカー文庫から1998年6月に刊行が開始されました。第3回スニーカー大賞では大賞を受賞しています。

残念ながら2006年11月以降、未完のまま刊行が中断されましたが、2017年8月17日より小説投稿サイト『小説家になろう』にてリブート版の連載が開始されています。リブート版は『ラグナロク：Re』とタイトルを改め、オーバーラップ文庫から書籍版も刊行されています。

あらすじ

物語は、5000年前に滅んだ「闇の種族」の血を引く主人公、リロイ・シュヴァルツァーを中心に展開されます。かつて傭兵ギルドに所属していたリロイは、ある事件をきっかけにギルドを脱退し、フリーの傭兵として生きています。全身黒ずくめの服装と鋭い目つきが特徴で、「疾風迅雷のリロイ」「黒き雷光」などの異名を持っています。

リロイの身体には、ロキの血が流れているため、驚異的な治癒能力を持ち、生命の危機に瀕すると「獣化」と呼ばれる悪魔のような姿に変貌します。相棒は、意志を持つ喋る剣「ラグナロク」。5000年前の対闇の種族用兵器で、ホログラムで青年の姿を取ることもできます。

物語は、リロイが様々な事件に巻き込まれながら、闇の種族との戦いや、自身の宿命に立ち向かっていく姿を描いています。

登場人物

リロイ・シュヴァルツァー: 本編の主人公。元傭兵ギルド所属のフリーの傭兵。闇の種族ロキの血を引く。
ラグナロク: リロイの相棒の意志を持つ喋る剣。対闇の種族用兵器。
レナ・ノースライト: フリーの暗殺者。リロイとは腐れ縁。
マナ・ノースライト: レナの妹で、多重人格者。ヴィーグリーズの遺産「フレースヴェルク」の所有者。
フェンリル: 天狼族。レナとは「魂の確約者」の関係。
アレクサンドル・リュヴィール: リロイの育ての親。元傭兵で「鋼鉄の男」と呼ばれる。
クローディア・リンゼ: リュヴィールの知り合いで元ヴァルハラのエージェント。「気まぐれな預言者」の異名を持つ。
フレイヤ: ヴァナード王国の女王。有能な政治手腕を持つ。
イレーヌ・ウィンスレット: ヴァルハラの社長。闇の種族を滅ぼすためにヴァルハラを設立した。
レディ・メーヴェ: アイントラートの社長。5000年を生きる吸血鬼で、かつては「殺戮の淑女」と呼ばれていた。

用語解説

ラグナロク: 5000年前の文明で作られた対闇の種族用決戦兵器。北欧神話の神々の最終決戦に由来。
闇の種族（ダーク・ワン）: 人類を滅亡寸前まで追い詰めた異形の存在。強靭な生命力を持ち、人類に敵意を抱く。
ヴィーグリーズの遺産: 5000年前の文明ヴィーグリーズで造られた兵器。現代では生産不可能。
ヴァルハラ: 傭兵ギルドの親元。表向きは企業だが、裏では前時代文明の遺産を発掘・運用している。
アイントラート: レディ・メーヴェが運営する企業。人類との共存を望む闇の種族が多く所属する。
ウィルヘルム派: クライスト教団の異端。教皇リーヴを頂点とし、狂信的な思想を持つ集団。

書籍情報

小説

ラグナロク（角川スニーカー文庫）：全11巻
ラグナロクEX（角川スニーカー文庫）：全9巻
ラグナロク：Re（オーバーラップ文庫）：既刊4巻（2020年8月25日現在）

漫画

ラグナロク（角川コミックス・エース）：全3巻

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外部リンク

* ラグナロク - 小説家になろう

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