ラグビードイツ代表

ラグビードイツ代表について

ドイツラグビー連合によって組織されるラグビーユニオンのナショナルチームは、「シュヴァルツェ・アドラー」の愛称で広く知られています。この愛称は、ドイツの国章にも象られている黒い鷲に由来しており、チームの誇り高き象徴となっています。

歴史

ドイツにおけるラグビーの歴史を遡ると、初期の国際大会で注目すべき記録が見られます。1900年にフランスのパリで開催された第2回近代オリンピックでは、ラグビー競技が正式種目として行われ、ドイツ代表はここで銀メダルを獲得しました。これは、ドイツラグビーが国際舞台で手にした数少ない主要なメダルの一つであり、チームの歴史における重要な出来事として記憶されています。

近年の活動では、ラグビー界最高峰の大会であるラグビーワールドカップへの出場を目指し、熾烈な予選を戦い続けています。特に、2019年に日本で開催された第9回大会への出場権をかけた予選では、本戦出場まであと一歩というところまで迫りました。欧州地区の最終予選ラウンドでは粘り強い戦いを見せ、2位という成績を収めました。この結果、大陸間プレーオフへの進出権を獲得し、強豪であるサモア代表と対戦しましたが、残念ながら敗北を喫しました。これにより、ワールドカップ本戦出場への直接的な道は閉ざされましたが、敗者復活戦にあたる最終予選へと回るチャンスが与えられました。最終予選では、他の地域の敗者復活チームとワールドカップ最後の出場枠をかけて争いましたが、ここでもライバルチームに一歩及ばず、最終的な順位は2位となり、悲願であったワールドカップ初出場はまたしても実現しませんでした。

ラグビーワールドカップでの戦績

1987年に第一回大会が開催されて以来、4年ごとに開催されているラグビーワールドカップは、世界中のラグビープレイヤーにとって最高の目標であり、ラグビーユニオンにおける最も権威ある国際大会です。ラグビードイツ代表は、これまでの全てのワールドカップにおいて、本戦への出場権を獲得することができていません。

各大会におけるドイツ代表の戦績は以下の通りです。

1987年大会: この回は大会に不参加でした。
1991年大会: 予選に出場しましたが、本戦出場権を得ることはできませんでした。
1995年大会: 前回大会に続き、予選で敗退という結果に終わりました。
1999年大会: 予選ラウンドを突破することはできませんでした。
2003年大会: 予選で敗退し、本戦出場の夢は叶いませんでした。
2007年大会: この大会の予選でも本戦出場はなりませんでした。
2011年大会: 予選で敗退。厳しい予選の壁に阻まれました。
2015年大会: 予選敗退という結果に終わりました。
* 2019年大会: 前述の通り、欧州予選突破後のプレーオフおよび最終予選で敗退し、本戦初出場はなりませんでした。

このように、ドイツ代表はワールドカップの歴史において常に予選からの挑戦を続けていますが、いまだに本戦の舞台を踏むまでには至っていません。しかし、近年は予選での競争力を高めており、今後のドイツラグビーの発展とともに、いつか「シュヴァルツェ・アドラー」がワールドカップ本戦のピッチに立つ日が来ることを、多くのファンが期待しています。

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