ラケットボール

ラケットボールの魅力

ラケットボール（英: Racquetball）は、四面の壁と屋根で囲まれた独特のコートで、プレーヤー同士が中空のゴムボールをラケットで打ち合い、得点を競うダイナミックなスポーツです。この競技は、1950年にジョセフ・ソベックによって創始され、以来多くの人々に親しまれています。

基本的なプレイ

ラケットボールの最大の特徴は、コートの全ての壁面（もちろん天井も含む）を使用できることです。この点が他のラケットスポーツ、特にスカッシュとの大きな違いとなっています。プレイは一般的に1対1のシングルで行われますが、3人または4人でプレイすることも可能です。3人の場合は「カットスロート」と呼ばれ、各プレーヤーが1対1対1で競い、4人では2対2のダブルスになるのが一般的です。

ラケットとボール

ラケットボール用のラケットは、短いシャフトを持ち、テニスラケットに似た広いフェイスをしています。一方、スカッシュラケットは長いシャフトを持ち、その全体が強靭な構造をしています。また、ラケットボールのボールとスカッシュのボールでは、弾み方も異なります。スカッシュボールは弾みにくいのが特徴です。

プレイルール

サーブのルール

ゲームは、サーブから始まります。サーバーは、サービスゾーンと呼ばれる区域に立ち、ボールを一度地面にバウンドさせてから前面の壁に向けて打ちます。サーブが不適切であった場合（たとえば、床にバウンドする前に前面の壁に当たった場合や、ショートラインの前でバウンドした場合）はアウトとなり、サーブ権が相手に渡ります。

ゲームの進行

サーブ後、ボールが前面の壁に当たった後は、横の壁に当たっても問題ありません。ただし、両サイドの壁に当たるとアウトとなります。レシーバーはレシービングラインより後ろにいる必要があり、ボールが床にバウンドするまでそのラインを越えてはいけません。そのため、プレーヤーはボールが床に接触した後に動き出すことが求められます。

ラケットボールでも、スカッシュと同じく、ボールは地面に2回バウンドする前に前面の壁に戻す必要があります。相手がボールを返す前に2回バウンドしてしまった場合、サーブ権の有無にかかわらず得点が入ります。

勝利条件

国際ラケットボール連盟のルールでは、いずれかのプレーヤーが15点を先取するとゲームが終了し、2ゲーム先取で試合に勝利となります。また、各プレーヤーが1ゲームずつ取り合った場合は、11点先取のゲームを行って勝者を決定します。一方で、プロツアーのルールでは、1ゲーム11点先取制が採用されており、5ゲーム中3ゲームを取った選手が試合の勝者となります。双方が10点ずつ得点した場合には、2点差がつくまでゲームは続行されます。

まとめ

ラケットボールは、戦略と反射神経、持久力が試される魅力的なスポーツです。初心者から経験者まで、さまざまなレベルで楽しむことができ、仲間と共にスリル満点のゲームを繰り広げることができます。興味があれば、ぜひコートで体験してみてください。

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