ラジオでフライデイト 夜はこれから!

フライデイト 夜はこれから！

『フライデイト 夜はこれから！』は、CBCラジオで1985年から1992年まで放送されていた人気番組です。この番組は、月曜日から金曜日の夜ワイド番組『小堀勝啓のわ！Wide とにかく今夜がパラダイス』が終了後、金曜日の夜に特化して始まりました。番組のスタートは、1985年4月12日で、その最終回は1992年4月3日でした。特に金曜日の夜は、週末への期待感が高まる時間帯であり、リスナーにとって特別な意味を持っていた時期でした。

番組の内容は、トークと音楽が中心となっており、当時の若者たちのニーズに応える形で作られていました。金曜日という特別な日を意識し、「金曜日は週末」の考えから、リスナーが参加できる形を取り入れ、話題や情報を発信していました。また、選曲においては主にフォークソング、ニューミュージック、ポップスが流され、全ての曲をフルコーラスで放送することも特徴的でした。このため、リスナーの層は『わ！Wide』よりも少し上の年齢層に設定されていました。

パーソナリティには、伊藤秀志が起用され、彼の朴訥な人柄と温かい雰囲気が番組の魅力となっていました。生放送が行われるCBC放送会館のレインボースタジオからは、視聴者とのつながりを大切にし、彼は生放送中に饒舌に話し続けることが多く、リスナーの支持を集めました。

1992年に放送された最終回では、伊藤が自身のオリジナル曲『卒業』を披露し、リスナーと共に大合唱しながら番組を締めくくりました。これは、番組の全体を通じて築かれたリスナーとの絆を象徴する感動的な場面でした。

放送時間は、1985年4月から初めの半年間は21:00から23:40まででしたが、1985年10月からは21:00から24:40に拡大されました。その後、1986年10月からは一時的に放送枠が縮小されるものの、1987年から1992年にかけて再び放送枠が拡大されるなど、長きにわたってリスナーに親しまれた番組となりました。

番組では多くのコーナーも用意されており、その中には「デンワでフライデイト」「秀志のトーク カプセル」「青春メイト オー！キャンパス」など、リスナーと双方向のコミュニケーションを促進する企画が展開されました。特に「夜空のダイアリー」では、リスナーからの手紙に曲をつけて生歌を披露するコーナーがあり、これもまた好評を博しました。

レギュラー出演者には、1985年から1986年にかけてパートナーとして青山佳世が、1986年から1987年には益川京子、1987年から1991年には永井恵、そして1991年から1992年には神野三枝が起用され、時代に応じた様々な視点を提供しました。

このように『フライデイト 夜はこれから！』は、音楽、トーク、リスナー参加型の企画を通して、リスナーにとっての週末の楽しみを何年にもわたって提供し続けた番組だったのです。

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