ラジオ佐世保

株式会社ラジオ佐世保

株式会社ラジオ佐世保（ラジオさせぼ）は、1954年に長崎県北部でサービスを提供するために設立されたAMラジオ放送局です。設立当初から地域に根ざした内容の放送を目指し、設立されてからわずか半年でラジオ長崎と経営統合し、長崎放送（NBC）の支局となる運命を辿りました。

放送局の概要

ラジオ佐世保は1953年10月20日に設立され、その資本金は850万円でした。具体的な放送開始日は1954年4月1日ですが、事前にサービス放送が開始され、地域での役割を果たしていきました。コールサインは「JOMF」、周波数は1400kcで、出力は500Wとされていました。これは地域密着型のサービスを行う上で重要な要素となっています。

設立の背景

ラジオ佐世保の設立には、長崎市にラジオ長崎が開局したことが大きな要因となっています。しかし、その結果として佐世保市や北部の地域ではラジオ長崎の受信状態が非常に悪く、多くの市民が不満を持っていました。これを受けて、佐世保市の財界や有志たちが協力し、地域に特化したラジオ局の設立が決定されたのです。希望に満ちたこのプロジェクトは、同年の12月29日にはアンテナの設置が完了し、放送局の設立に向けて動き出しました。

沿革

ラジオ佐世保の沿革は以下の通りです。

• - 1952年9月12日 - 長崎平和放送が設立され、その後「ラジオ長崎」と改名されます。
• - 1953年3月1日 - ラジオ長崎が本放送を開始。
• - 1953年10月20日 - ラジオ佐世保が設立。
• - 1954年4月1日 - ラジオ佐世保が本放送を開始。
• - 1954年10月18日 - ラジオ長崎と経営統合し、長崎放送が設立されます。

こうして、ラジオ佐世保はわずか設立から半年後には、長崎放送の一部として機能することとなりました。

関連人物

ラジオ佐世保には、俳優の二谷英明が開局当初から関与し、記者やアナウンサーとして活動していました。彼はラジオ佐世保に入社後、2年で退社しましたが、その脚光を浴びた経歴が話題となりました。彼は2012年1月7日に他界されました。

近年のトピック

2007年7月22日には、FMさせぼ（はっぴぃ!FM）が開局し、53年ぶりに佐世保市に新たなラジオ局が誕生しました。この局は、地域の声を届ける新しい試みとして注目を集めました。

まとめ

株式会社ラジオ佐世保は、長崎県北部での地域放送の重要な役割を果たしてきました。全国的なネットワークとの関連のもと、地域の特性を生かしたコンテンツを提供し続けてきた経緯があり、その後の経営統合を経て現在に至っています。地域に根差したラジオ放送の姿勢は、今後も引き継がれていくことでしょう。

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