ラジカルモンスター

ラジカルモンスター：静岡の夜を彩った伝説のラジオ番組

1995年4月から1998年3月まで、静岡放送（SBSラジオ）で放送されたラジオ番組『ラジカルモンスター』（略称：ラモー）は、深夜ラジオリスナーから絶大な人気を誇った番組でした。月曜日から金曜日、22時から24時前までの生放送で、曜日ごとに異なる個性豊かなパーソナリティが聴く者を魅了しました。

番組は大きく4つのシリーズに分けられ、パーソナリティ陣も回を重ねるごとに変化していきました。第1シリーズでは、Kimihiro（ONE NIGHT STANDS）、小島嵩弘、デンジャラス、みんしる、AK LIVE（ARCHE&耕作）といった面々が、深夜のラジオを熱く盛り上げました。

第2シリーズでは、月曜日に立川俊之（大事MANブラザーズバンド）が加わり、さらにパワーアップ。小島嵩弘、デンジャラス、みんしる、AK LIVEの布陣で、リスナーを飽きさせない工夫が凝らされました。

第3シリーズ、第4シリーズと進むにつれて、杉原テツ、國本良博（SBSアナウンサー）、水野涼子（SBSアナウンサー）といった新たなパーソナリティが登場。デンジャラスは全シリーズを通して出演し、番組の顔として活躍しました。

各パーソナリティはそれぞれ独自のコーナーを担当し、番組に彩りを添えました。小島嵩弘の『真夜中の浴場〜ミッドナイトバスルーム〜』、デンジャラスの『ラモ天選手権』や『天才・秀才・ノッチで〜す』、AK LIVEの『バトル・ザ・AK』などは、特にリスナーから高い人気を博しました。他にも、杉原テツの『ダジャレん坊将軍』、全国リスナーを巻き込んだ企画など、バラエティ豊かなコーナーが番組を盛り上げました。

また、『ラジカルモンスター』はラジオにとどまらず、1996年11月から1997年3月までは、SBSテレビでも『ラジカルモンスターTV』として10分程度の深夜番組が放送されました。火曜日担当の小島嵩弘などが出演し、ラジオとはまた違った魅力を放っていました。

プロ野球シーズン中は、ナイター中継の延長などで放送時間が短縮されることもありましたが、それでも多くのリスナーを魅了する番組であることに変わりはありませんでした。番組終了後には『らじおの王様』が後継番組として放送され、デンジャラスは引き続き出演しました。

2012年には、SBSラジオ開局60周年を記念して『ラジカルモンスター・レジェンド』が放送され、過去のパーソナリティたちが再び集結。番組への変わらぬ人気と、リスナーの強い記憶に、その伝説が刻まれていることを証明しました。番組内で制作された『レッド仮面の唄』や『ラップ徳ちゃん』といった楽曲も、リスナーの記憶に深く刻まれていることでしょう。

『ラジカルモンスター』は、個性的なパーソナリティ、バラエティ豊かなコーナー、そしてリスナーとの強い絆によって支えられた、静岡の深夜ラジオシーンにおける伝説的な番組でした。その魅力は、番組終了から長い年月が経った今でも、多くのリスナーの心に生き続けています。

もう一度検索