ラジュー出世する

ラジュー出世する

『ラジュー出世する』（Raju Ban Gaya Gentleman）は、1992年に製作されたインド映画。日本では1997年に公開され、43年ぶりにロードショー公開されたインド娯楽映画として話題を呼びました。

概要

本作は、1954年の『アーン』『灼熱の決闘』以来、実に43年ぶりに日本で劇場公開されたインド映画であり、その後の『ムトゥ 踊るマハラジャ』に先駆けて、日本におけるマサラ映画ブームの礎を築いた作品として知られています。公開当時、「アジアン・エンターテイメントの最終兵器」や「ちょーお色気、めちゃお笑い、こてこてインドの大娯楽映画」といったキャッチコピーが話題を呼びました。

インド映画は通常、前後編に分かれ、途中に休憩が入る形式が一般的ですが、日本公開時には休憩なしで連続上映されることがほとんどでした。しかし、新宿東映パラス2での上映では、珍しく休憩時間が設けられたそうです。主演を務めたシャー・ルク・カーンは、当時「インドの織田裕二」とも称され、本国インドでは公開と同時にチケットが一ヶ月先まで売り切れるほどの人気を博しました。

ストーリー

物語は、建築を学ぶ青年ラジューが、成功を夢見て大都会ボンベイにやってくるところから始まります。しかし、頼りにしていた友人は夜逃げし、彼は口上を生業とする風変わりな男ジャイのもとに居候することに。ある日、ラジューはＯＬのレヌに水をかけてしまい、二人はやがて恋に落ちます。レヌの紹介でゼネコンに就職したラジューは、社長令嬢サプナーに気に入られ、あれよあれよという間に昇進していきます。しかし、レヌとの関係は次第にすれ違い、彼の出世を妬むライバルたちの罠がラジューを待ち受けていました。

ラジューが責任者となった工事現場で人身事故が発生、さらに社長の命令でしぶしぶ手を染めた贈賄も発覚し、彼は窮地に立たされます。仲間からの信頼も失い、絶望の淵に立たされたラジューは、自らの潔白を証明するために立ち上がることを決意します。

スタッフ

監督：アジズ・ミルザー
製作：G・P・シッピー
脚本：マノジュ・ラールワーニ
撮影：ピノード・プラダーン

キャスト

ラジュー：シャー・ルク・カーン
レヌ：ジュヒー・チャウラー
ジャイ：ナーナー・パテーカル
サプナー：アムリタ・シン

外部リンク

ラジュー出世する - allcinema
ラジュー出世する - KINENOTE
राजू बन गया जेंटलमैन - オールムービー（英語）
राजू बन गया जेंटलमैन - IMDb（英語）

もう一度検索