ラストクロニクル

ラストクロニクル (Last Chronicle)

株式会社ホビージャパンが2013年9月14日に発売を開始した、完全オリジナルのトレーディングカードゲーム（TCG）です。発売当初はオンライン版も展開されていましたが、後にサービスを終了しています。

ゲーム概要

ラストクロニクルは、50枚のカードで構成されたデッキを使い、2人のプレイヤーが対戦する形式のTCGです。このゲームの最大の特徴は、「時代システム」 が導入されている点です。プレイヤーはゲームを進めるごとに時代を進め、その時代に応じたカードでなければ攻撃や防御ができません。これにより、強力なカードを集めるだけでは勝てない、戦略的なデッキ構築とプレイングが求められます。

また、歴史や神話に登場する英雄たちが「召喚英雄」 としてカード化されているのも魅力の一つです。アーサー王、ヘラクレス、真田幸村など、様々な時代の英雄たちがカードとなって登場し、それぞれの英雄にちなんだ効果を持っています。

ゲームの特色

時代システム

各プレイヤーは自分のターンに「クロノチェック」を行い、時代を進めていきます。時代が進むにつれて、使用できるカードや能力が変化するため、常に状況に応じた戦略を立てる必要があります。

このシステムにより、単に強いカードを集めるだけでなく、時代の流れを読み、戦略的にデッキを構築する力が求められます。それによって、対戦における白熱した展開が期待できます。

召喚英雄

各ブースターパックには、歴史上の英雄や神話の神々をモチーフとしたカードが収録されています。これらのカードは、それぞれの英雄にまつわる能力や効果を持っており、歴史好きや神話好きにとっても楽しめる要素となっています。英雄たちの史実を調べてみることで、より深くゲームを理解し、楽しむことができるでしょう。

例：

アーサー王物語：アーサー、エクスカリバー
ギリシャ神話：ヘラクレス、ブリュンヒルデ
実在した武将：真田幸村、呂布
世界の七不思議：ギザのピラミッド、バビロンの空中庭園

基本ルール

1. 対戦形式: 1対1
2. ライフ: 各プレイヤーは20点のライフを持ちます。
3. デッキ: 50枚のカードで構成されたデッキを使用します（同名カードは3枚まで）。
4. ターンの進行: プレイヤーは交互にターンを実行し、カードを使用したり、相手を攻撃したりします。
5. 勝利条件: 相手のライフを0以下にするか、相手が山札を引けなくなった場合、勝利となります。投了も可能です。

ゲーム開始までの流れ

1. デッキをシャッフルします。
2. 先攻・後攻を決定します。
3. 各プレイヤーはデッキから5枚のカードを引き、手札とします。
4. 手札が気に入らなければ、1度だけ引き直すことができます。
5. デッキの一番上のカードを裏向きで時代ヤードに置きます。

ゲーム中の流れ

1. 回復フェイズ: カードをアクティブ状態にします。
2. ドローフェイズ: デッキから1枚カードを引きます。
3. チェックフェイズ: クロノチェックを行います。
4. メインフェイズ1: カードの使用や時代の発展などを行います。
5. 戦闘フェイズ: ユニットで攻撃を行います。
6. メインフェイズ2: カードの使用などを行います。
7. 調整フェイズ: ダメージの処理や手札の調整を行います。

カードの種類

ラストクロニクルには、以下の4種類のカードがあります。

ユニットカード: 人物やモンスターを表すカード。
スペルカード: 呪文を表すカード。
ヒストリーカード: 事象や物体を表すカード。
ストラクチャカード: 物体や構造物を表すカード。

これらのカードはそれぞれ異なる役割を持ち、戦略的なデッキ構築に欠かせない要素となっています。

ソウルストーン

ラストクロニクルでは、どのカードもソウルストーンとして使用できます。ソウルストーンは、カードを使用するためのコストを支払うために必要なリソースです。これにより、TCGでよくある「色事故」が起こりにくくなっています。

カードの色（勢力）

カードは白、橙、紫、黒、青の5色に分けられており、それぞれ異なる特色を持っています。デッキ構築の際には、これらの色の組み合わせを考慮し、戦略的なデッキを構築する必要があります。

白: 防御に優れ、ユニットを強化する効果が多い。
橙: 攻撃力が高く、ソウルストーンを増やす効果を持つ。
紫: 戦闘に特化しており、直接ダメージを与える効果が多い。
黒: 相手のライフを直接削ったり、手札を破壊する効果を持つ。
* 青: 相手のユニットを妨害したり、カードを引く効果を持つ。

まとめ

ラストクロニクルは、独自の時代システムと、歴史・神話の英雄カードが特徴の、戦略的なトレーディングカードゲームです。デッキ構築の奥深さと、予測不能なゲーム展開が魅力で、TCGファンならぜひプレイしてほしい作品です。

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