ラストマン・スタンディング (ゲーム)

ラストマン・スタンディングとは

ラストマン・スタンディング（Last Man Standing; LMS）は、ファーストパーソン・シューティングゲームにおけるマルチプレイヤーデスマッチモードの一つで、プレイヤー同士が生き残りをかけて戦う形式です。このモードでは、プレイヤーは他の参加者を倒し、最後の一人になることを目標とします。

基本ルール

このモードの基本的なルールはデスマッチと似ていますが、リスポーンが制限されている点が大きな違いです。各プレイヤーは試合開始時に与えられた一定数のライフを持ち、これが尽きると現在の試合には復帰できません。試合が終了するまで、生き残ったプレイヤーは不可視の観戦者としてその様子を見守ります。

さらに、ラストマン・スタンディングのいくつかのゲームでは、プレイヤーがマップ内で武器や弾薬を見つけることができますが、スタート時に十分な装備が与えられることが多く、アイテムを集める要素が少ないものもあります。

バリエーション

このモードにはいくつかのバリエーションが存在しており、特に人気のあるものはラストチーム・スタンディング（Last Team Standing; LTS）です。LTSはチーム単位で戦い、同じチームのメンバーを全員生存させたチームが勝利する形式です。

歴史

1983年に発売された『ボンバーマン』は、縮小していくプレイゾーンのシステムを採用した最初のラストマン・スタンディングのゲームの一つとされています。このジャンルはその後も多くのゲームに影響を与えてきました。

キャンプとその問題

ラストマン・スタンディングにおいて「キャンプ」と呼ばれる戦略は、非常に効果的ですが、しばしば非社会的で不誠実な手段と見なされています。キャンプすることにより、他のプレイヤーが戦っている間、隠れていることが可能となります。この戦法によって、大半のプレイヤーが排除された後、ライフが減少したプレイヤーとの戦闘を行うことになり、勝利のチャンスが高まるのです。

しかし、この戦略はゲームの進行を停滞させる傾向があります。キャンプをするプレイヤーが多くなると、待機状態が続き、試合が進まなくなることが起こります。このため、一部のゲームではキャンプ行為を検出する仕組みが導入されています。たとえば、『Unreal Tournament 2004』では、キャンプをしているプレイヤーに警告が与えられ、その後も行為が続くとゲームから排除されることがあります。

現代のゲームにおける対策

車両戦闘ゲームでは、ライバルの車両に接触することでリセットされるタイムアウト時間により、キャンプを防ぐことが可能となっています。また、最近のバトルロイヤルゲーム、例えば『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』や『フォートナイト バトルロイヤル』、さらに『Apex Legends』などでは、プレイヤーのプレイエリアが徐々に縮小し、同時に致死的なエネルギーフィールドが拡大することでキャンプを促す状況を減少させています。安全地帯に移動しないプレイヤーは、フィールドに飲み込まれてダメージを受け続けるため、戦略的に立ち回ることが求められます。

まとめ

ラストマン・スタンディングは、プレイヤー同士の戦略とスキルが試される緊迫したモードです。キャンプなどの戦略が議論を呼ぶ一方で、このモードを利用したゲームはプレイヤーに楽しみと競争を提供し続けています。

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