ラズベリーキューブ

ラズベリーキューブ：故郷とヒロイン、そして新たな恋物語

『ラズベリーキューブ』は、まどそふとが2018年9月28日に発売した18禁美少女アドベンチャーゲームです。不良の過去を捨て、故郷に戻ってきた主人公・吾妻悟と、個性豊かなヒロインたちの出会いと成長を描いた物語が展開されます。2019年には、Nintendo SwitchとPlayStation 4|PlayStation_4向けに移植版も発売され、多くのプレイヤーを魅了しました。

ゲームシステム：マップ選択と好感度アップ

本作は、マップ選択式のゲームシステムを採用しています。プレイヤーはマップ上でヒロインを選択し、彼女たちとの交流を通して好感度を高めていきます。好感度が上昇すると、ヒロインごとの個別ルートへと進み、より深く彼女たちの物語に触れることができます。さらに、個別ルートをクリアすると、特別な追加コンテンツが解放されるという、やり込み要素も満載です。

ストーリー：故郷での新たな出会い

主人公・吾妻悟は、不良だった過去を清算するため、数年ぶりに故郷・河江へ戻り、一人暮らしを始めます。そこで彼は、生徒会長の桜庭・ヴィクトリア・瑠莉をはじめ、個性豊かな女性たちと出会います。一善を目標に掲げる悟ですが、瑠莉との出会いは、思わぬ騒動の始まりでした。瑠莉にいたずらされ、写真まで撮られてしまった悟は、彼女にちょっかいを出され続けることになります。

登場人物：魅力的なヒロインたち

個性豊かなヒロインたちが、物語を彩ります。

桜庭・ヴィクトリア・瑠莉: 学園の生徒会長。孤高の優等生として知られていますが、その実態はかなりの変人です。悟を落とし穴に落としたり、写真を撮りまくったりと、彼を振り回します。
海道 美琴: 悟の遠い親戚で、アパートの大家さん。異性に対して警戒心が薄く、開放的な性格です。
結月 悠: 悟の同級生。喫茶店兼ミリタリーショップを営む実家で育ち、口は悪いものの、コーヒーの腕前は一流です。大人びた雰囲気を持つ彼女ですが、恋愛経験には乏しいようです。
狩野 みなと: 休部状態の園芸部を立て直そうと奮闘する新入生。

開発：ヒロインとの深い交流に焦点

本作の企画は2016年半ばにスタートしました。開発チームは、「ヒロインとじっくり恋愛を楽しむ」というコンセプトを掲げ、ヒロイン一人ひとりの個性を深く掘り下げ、プレイヤーが没入できるゲームを目指しました。従来のまどそふと作品とは異なり、複数のキャラクターによる掛け合いよりも、ヒロインとの1対1のやりとりに重点を置くことで、より深い感情移入を促すことに成功しています。

キャスティング：豪華声優陣

メインヒロインである桜庭・ヴィクトリア・瑠莉役には、小波すずがオーディションで選ばれました。彼女にとって本作が初めてのまどそふと作品への出演となり、収録後には自身の演技について、インタビューで振り返っています。

移植と反響：マルチプラットフォーム展開と高い評価

PC版に加え、Nintendo SwitchとPlayStation 4|PlayStation_4への移植版がiMelより発売されました。移植作業はまどそふととiMelが共同で行い、販売はiMelが担当しました。本作は「萌えゲーアワード」において、2018年9月発売タイトル月間賞、2018年準大賞、そして2018年主題歌賞を受賞するなど、高い評価を獲得しました。

まとめ：忘れられない恋物語

『ラズベリーキューブ』は、魅力的なヒロインたちとの交流を通して、主人公が成長していく物語です。個性的なキャラクター、丁寧なシナリオ、そして美しいグラフィックが融合した、忘れられないゲーム体験を提供しています。マップ選択式というシステムや、個別ルートクリア後の追加コンテンツなど、やり込み要素も豊富に用意されているため、何度でもプレイしたくなる作品と言えるでしょう。

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