ラパーマ

ラパーマ（LaPerm）

ラパーマは、アメリカ合衆国を原産とする猫の品種であり、特徴的な巻き毛で知られています。日本では「ラパーム」とも呼ばれるこの品種は、他のレックス種とは一線を画す独自性を持っています。

特徴

ラパーマの最大の魅力は、その独特な被毛です。巻き毛は体表から離れた形状をしており、軽やかで柔らかい手触りが特徴です。体形は細身で、首や手足が長く見えますが、実際はしっかりとした筋肉を備えています。顔立ちは緩やかな楔型をしており、目は少しつり上がったアーモンド型です。

ラパーマには長毛と短毛のタイプがあり、どちらも巻き毛が特徴ですが、毛質や手触りは異なります。巻き毛自体が優性遺伝であり、親猫がヘテロ状態または片方の親だけが巻き毛を持つ場合、直毛の子猫が生まれることもあります。このように、ラパーマの遺伝的な特性は品種の多様性を生み出しています。

歴史

ラパーマの歴史は1982年にさかのぼります。この猫種の始まりは、アメリカオレゴン州ザ・ダルズ郊外のサクランボ農園で生まれた1匹の雌猫、「カーリー」が由来です。カーリーは母猫とも兄弟とも異なる特徴を持ち、巻き毛であったため、地元の住民から注目を集めました。この1匹の猫が、後のラパーマの基礎となり、その子孫から品種が開発されました。

ラパーマはその独特な外見だけでなく、性格面でも魅力あふれる存在です。一般的に人懐っこく、社交的な性格を持っています。他のペットや家族とも良好な関係を築くため、家庭での飼いやすさも特徴の一つです。

この猫種は、今やアメリカ国内外で広く愛されており、ラパーマを専門に扱うクラブや団体も存在します。「The LaPerm Cat Club」や「The LaPerm Society of America」などの団体が、ラパーマの魅力を広める活動を行っています。これらの団体は、ラパーマの特性や飼育方法、さらにはブリーディングに関する情報を提供し、愛好家同士の交流も促進しています。

まとめ

ラパーマは、そのユニークな巻き毛と魅力的な性格から、猫愛好者にとって特別な存在となっています。この猫種の持ち味は表面だけでなく、性格にも利点が多く、家庭での生活に適したペットとして重宝されています。ラパーマの歴史は、ただ一匹の猫から始まった多様性豊かな品種開発の物語であり、これからも多くの人々に愛されることでしょう。

もう一度検索