ラビリンス (バンド)

LABŸRINTH: イタリアのヘヴィメタルバンド

RAビリンス（LABŸRINTH）は、1991年にイタリアで結成されたヘヴィメタルバンドで、エモーショナルなメロディと進化した音楽性が特徴です。彼らのスタイルは、初期はテクノ要素を含むスラッシュメタル的なものでしたが、メンバーチェンジや音楽的探求を経て、現在のパワーメタルスタイルに至っています。

音楽性の変遷

バンドが「LABŸRINTH」に改名した際、音楽スタイルは様々な影響を受けて発展しました。彼らのデビューアルバム『No Limits』（1996年）では、Iron MaidenやJudas Priest、Helloweenからの影響が色濃く出ており、エレクトロニックな要素も感じられるものでした。しかし、1998年の2ndアルバム『Return to Heaven Denied』以降は、テクノ要素が取り除かれ、叙情的なメロディが前面に押し出されるようになりました。

この時期、バンドはメロディックスピードメタルとして注目を集めており、その後も進化を続けました。特に2002年にオラフ・トーセンが脱退した後は、作品を重ねるごとにパワーメタル的要素が薄れ、ミドルテンポのメロディックメタルへとシフトチェンジしました。しかし、2009年にはオラフが復帰し、再び初期のパワーメタルらしい疾走感を兼ね備えた音楽性を取り戻しました。これを契機に、『Architecture Of A God』（2017年）や『Welcome To The Absurd Circus』（2021年）などの作品がリリースされ、彼らのスタイルはよりプログレッシブかつメロディックな色合いが強くなっています。

バイオグラフィ

LABŸRINTHは1991年にギタリストのオラフ・トーセンによって結成され、1994年には現在のバンド名に改名しました。翌年の1995年には、デビューEP『Piece Of Time』をリリースし、続いて1996年にデビューアルバム『No Limits』を発表しました。このアルバムでボーカルを務めていたジョー・テリーは、のちにファビオ・リオーネとして知られるようになります。

その後、再びボーカリストが変わりましたが、バンドはさらなる強化を図り、1998年に2ndアルバム『Return to Heaven Denied』をリリース。これにより、彼らは新世代のパワーメタルバンドとしての地位を確立しました。その後も精力的にライブ活動を行い、2000年代初頭にはコンセプトアルバム『Sons Of Thunder』（2001年）などを制作しました。

最新活動

近年では、2016年にロベルト・ティランティが復帰し、2017年には『Architecture Of A God』を発表しています。このアルバムは、彼らの進化したメロディックメタルスタイルを体現しており、古き良き楽曲のエッセンスを受け継いでいます。また、2021年には最新作『Welcome To The Absurd Circus』を発表し、現在も精力的に活動を続けているLABŸRINTH。その音楽は、メロディを重視しながらもプログレッシブな要素を取り入れたもので、多くのファンを魅了し続けています。

バンドのメンバーには、オラフ・トーセンをはじめ、アンドレア・カンタレッリ（ギター）、ロベルト・ティランティ（ボーカル）、オレグ・スミルノフ（キーボード）などが在籍しています。彼らの活動は今後も注目されており、さらなる音楽の進化に期待が寄せられています。

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