ラフくん

小犬のラフちゃん（ラフくん）

小犬のラフちゃん、あるいはラフくんは、フジテレビジョンのマスコットキャラクターとして知られています。彼の名前は英語の「笑う」（laugh）からつけられており、その名の通り、見る人々に楽しい気持ちを与える存在です。ラフくんの特徴的な外見には、青い体色と額に乗せたサングラスが含まれ、これが彼の個性的なキャラクターを際立たせています。特に好物として、マスタード抜きのホットドッグを好みます。

ラフくんは1998年10月に放送されたフジテレビのバラエティ番組『笑う犬の生活』に登場し、その後、2000年1月のキャンペーン「フジテレビギン」を通じて知名度を上げました。彼はABCの「青い犬」の息子として位置づけられていますが、いくつかの違いが存在します。例えば、ラフくんの頭身やサングラスの掛け方は親キャラクターとは異なっています。

ラフくんはフジテレビの本社内のさまざまなスポット、例えば玄関前や球体展望室などで見かけることができます。キャラクターの原案を手掛けたのは、かつて『笑う犬』のディレクターを務めた小松純也であり、ラフくんのキャラクター展開は、当時のプロデューサー吉田正樹と星野淳一郎によって進められました。また、ラフくんには妹にあたるキャラクター、ウメちゃんがBSフジのマスコットとして存在しています。

ラフくんに関するエピソードとして、コラムニストでタレントの宮浦じゅんがフジテレビの「ザ・会議室」に出演した際、「俺とそっくりな奴が出てきた」と冗談めかして発言したことがあります。このように、ラフくんは多くの人々に親しまれ、愛される存在となっています。

「きっかけはラフくん」

ラフくんに関連するテレビアニメ『きっかけはラフくん』は、2002年1月5日から9月28日までの期間、毎週土曜日の12:55から13:00に放送されていました。この番組のタイトルは、2002年からのキャッチフレーズ「きっかけは、フジテレビ。」に由来しています。番組は関東ローカルで、比較的低予算で制作されました。監督の高松信司は音響監督や全話の絵コンテ、演出を担当し、さらには背景なしで全セルの制作をこなすという挑戦的な仕事を行いました。声優として、ラフくんは今野雅人が、ウメちゃんは永井杏が担当しました。

また、アニメの音楽は田ノ岡三郎が手掛け、制作プロデューサーには土屋貴彦が名を連ねています。アニメーション制作は「ぎゃろっぷ」が行い、主題歌はサブ＆まみによる「フレンチ・ムートン」です。

この作品は2002年にビデオとして発売されており、DVD版は存在しませんが、イメージアルバムとしても2002年11月にソニー・ミュージックエンタテインメントから発売されています。

関連キャラクター

ラフくんはフジテレビ関連のキャラクターの中で独特の存在ですが、他の局にも様々なマスコットキャラクターが存在します。関西テレビの「まんまちゃん」、日本の税関キャラクター「カスタム君」、NHKの「どーもくん」などがあります。これらのキャラクターもラフくんと同様に、各局の顔として親しまれています。

ラフくんは今やフジテレビの象徴的なキャラクターとして多くのイベントや番組で活躍し、視聴者に愛され続けています。彼の存在は、テレビ業界におけるキャラクターの役割の重要性を再認識させるものとなっています。

もう一度検索