ラブレター (カードゲーム)

ラブレター (Love Letter)

「ラブレター」は、2012年5月に同人ゲームとして発表されたカードゲームです。本作はデザイナーのカナイセイジによって作られており、プレイヤーは協力者の助けを借りながら、ゲームの目的である姫へのラブレターを届けるための戦略を練ります。

ゲームの概要

このゲームは、たった16枚のカードでプレイすることができますが、そのシンプルさから深い戦略性が求められる内容となっています。

ラブレターはその後、商業展開に成功し、日本ではアークライト、海外ではエルダラック・エンターテインメント・グループ（Alderac Entertainment Group）、そして2018年以降はZ-man Gamesから正式に発売されました。日本と海外のゲーム賞でも数々の受賞歴を持ち、特に2012年度の日本ボードゲーム大賞やダイスタワー賞を受賞しています。

2022年には初版の頒布から10周年を記念し、拡張カードが同梱された第2版がアークライトから発売され、同日から18日までKickstarterで限定販売される10周年記念版のクラウドファンディングも実施されました。この新しい版では、基本ルールに加え、さまざまなヴァリエーションルールが組み込まれ、全121枚、場合によっては173枚ものカードが使用されるなど、内容は豊富です。

プレイ方法

基本的に2〜4人で楽しむことができますが、5人以上のプレイにはカードを追加します。ゲームはまず各プレイヤーが1枚のカードを手札として持ち、1枚を裏向きで除外、さらに2人プレイの場合は3枚を表向き除外し、残りを山札とします。これらの除外カードはプレイヤー同士の推理に役立ちます。手番が来たら山札からカードを1枚引き、2枚の中から1枚を捨て、そのときに捨てたカードに応じた効果を発動させます。これを繰り返していき、最終的に最も数字の高いカードを持つプレイヤーが勝者となります。

ゲームの中では、カードの効果によって他のプレイヤーが脱落することもあります。脱落したプレイヤーは手札を全て捨て、複数ラウンドの最後に特定の勝数を先取した者が最終的な勝者となります。ゲームを進める中で、特定のカードの組み合わせや使用タイミングが勝敗を大きく左右するため、戦略が求められます。

カードの種類

カートには、兵士や道化、騎士、僧侶、魔術師、将軍、大臣、姫など、多様な種類があり、それぞれ異なる強さと特殊効果を持っています。特に姫のカードは、捨てられた場合に脱落するという強力な効果があるため、戦略の要となります。また、拡張カードには女侯爵、王子、狂気カードなど多様なカードがあり、通常のゲームに新たな要素を加えています。

受賞歴とヴァリエーション

このゲームは、その人気ゆえに多くのヴァリエーションが存在します。例えば、特定のアニメやキャラクターをテーマにした版が複数リリースされており、基本のルールに新たな要素や独自のキャラクターを加えた形で楽しむことができます。

このように、「ラブレター」はシンプルながら奥深いプレイ体験を提供し、幅広いプレイヤー層に支持され続けています。

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