ラブレター (YOASOBIの曲)

YOASOBI『ラブレター』：感謝の手紙から生まれた感動の楽曲

YOASOBIの楽曲『ラブレター』は、2021年8月9日に配信リリースされた、聴く者の心を温かく揺さぶる感動的な一曲です。前作『三原色』から約1ヶ月後のリリースということもあり、多くのファンから大きな期待が寄せられました。

この楽曲の最大の特徴は、その誕生秘話にあります。YOASOBIがTOKYO FMのラジオ番組「日本郵便 SUNDAY’S POST」に出演したことがきっかけで始まった『レターソングプロジェクト』。この企画では、リスナーから寄せられた手紙をもとに楽曲が制作されます。『ラブレター』も、このプロジェクトから生まれた作品の一つです。

2020年8月30日から10月31日にかけて募集された「ありがとう」をテーマにした手紙の中から、当時小学6年生だったラジオネーム「はつねさん」が「音楽さんへ」という宛名で綴った感謝の手紙が選ばれ、楽曲の原作となりました。はつねさんの音楽への純粋な想いが、繊細で美しいメロディーと歌詞に昇華されています。

楽曲制作には、大阪桐蔭高等学校吹奏楽部が参加。彼らの卓越した演奏スキルが、楽曲に深みと華やかさを加えています。力強いブラスセクションが、感謝の気持ちを力強く、そして美しく彩ります。

『ラブレター』は、ラジオ番組で初公開された後、一部の郵便局にポスターが掲示され、QRコードから先行試聴音源や限定メッセージがダウンロードできるキャンペーンも展開されました。さらに、カンロ「ピュレグミ」の20周年記念CMソングにも起用され、幅広い層に楽曲の魅力が届けられました。

チャート成績においても、『ラブレター』は大きな成功を収めました。ビルボード・ジャパンチャートでは、ダウンロードチャートで首位を獲得。ストリーミングチャートでも高い順位を記録し、総合チャート「JAPAN HOT 100」では初登場4位という素晴らしい結果を残しました。

このように、『ラブレター』は、ラジオリスナーからの手紙というユニークな発想から生まれた楽曲であり、多くの人の心を動かす力を持った、YOASOBIの代表曲の一つと言えるでしょう。楽曲の背景にある感動的なストーリーと、YOASOBIらしい洗練されたサウンド、そして大阪桐蔭高等学校吹奏楽部の素晴らしい演奏が三位一体となり、聴く者に忘れられない感動を与えてくれます。

楽曲クレジットは以下の通りです。

Music / Lyrics / Arrange：Ayase
Vocal：ikura
Brass Arrangements：郷間幹男
Conductor：梅田隆司
Brass Band：大阪桐蔭高等学校 吹奏楽部
Novel：はつね「音楽さんへ」

2021年12月2日には、NHK総合で放送された『SONGS』で「大正浪漫」「ツバメ」と共にテレビ初披露されました。

『ラブレター』は、音楽を愛するすべての人々にとって、忘れられない感動を与えてくれる、まさに珠玉の楽曲です。

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