ラホーヤ (原子力潜水艦)

USS La Jolla (SSN-701)について

USS La Jolla（SSN-701）は、アメリカ海軍に所属するロサンゼルス級原子力潜水艦のひとつで、艦名はカリフォルニア州の沿岸城市ラホーヤに由来しています。この艦は、その建造が始まった1976年から多くの航海と演習を経て、海軍の重要な戦力として活躍してきました。

艦歴

USS La Jollaの建造はコネチカット州グロトンにあるジェネラル・ダイナミクス・エレクトリック・ボート社で行われ、1973年12月10日に同社へ発注されました。艦の起工は1976年の10月16日、進水は1979年8月11日にボブ・ウィルソン夫人の命名のもと行われ、1981年9月30日に艦長ジェームズ・R・ラング大佐の指揮のもと就役しました。

就役後約1年ほど経った1982年の後半、USS La Jollaはサンフランシスコ沖で潜望鏡深度で航行中に潜水艦USS Permit（SSN-594）と衝突事故を起こしました。この事故では、USS La Jollaの方向舵が軽微に破損したほか、USS Permitの船体にも大きな傷が生じることとなりました。このようなアクシデントを経ても、艦の運用は続けられました。

艦の戦技的な能力を示す出来事として、1983年4月29日に行われた太平洋ミサイル試験センターでのトマホーク巡航ミサイルの初発射に成功したことが挙げられます。この成功により、USS La Jollaは新たな運用能力を手に入れました。

さらに、1998年2月11日、韓国の鎮海近くで27トンのトロール漁船との衝突が発生しました。この際、USS La Jollaの乗組員は衝突した漁船の5人を救助することに成功し、艦のヒューマン・インタレストに対する評判も高まることとなりました。

2000年には、潜水艦用ドライデッキシェルターが装着されるなど、技術革新が進みました。そして、2004年8月23日には太平洋での6か月間の配備の後、真珠湾に帰還しました。この間、USS La Jollaは韓国、日本、シンガポール、サイパン、グアムなど、多くの港を訪れ、5回の多国籍演習に参加するなどその存在感を示しました。

しかし、時が経つにつれ艦も老朽化し、2014年10月16日には退役が決まりました。退役後、USS La Jollaは母港のハワイ州真珠湾を出航し、ノースカロライナ州のノーフォーク海軍基地に向かいました。現在はこの基地で艦体の改装を受け、艦を3分割する作業が行われ、2017年8月にはチャールストン海軍基地にて繫留訓練艦としての新たな役割を果たしています。

まとめ

USS La Jollaは、その就役から退役まで、アメリカ海軍において多くの歴史的な出来事や任務を遂行してきました。その存在は潜水艦部隊の戦力と技術革新を象徴するものであり、今後もその功績は多くの人々に記憶されることでしょう。

参考文献

• - アメリカ海軍艦艇一覧

外部リンク

• - navsource.org

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