ラムレザル＝ヴァレンタイン

『GUILTY GEAR』シリーズに登場する人気キャラクター、ラムレザル＝ヴァレンタイン。彼女は物語の鍵を握る存在として、多くのファンを魅了してきました。

概要

ラムレザルは、バックヤードで生まれたヴァレンタインシリーズの一体です。浅黒い肌、角のような大きな帽子、そして身体を覆うマントが特徴的な外見をしています。マントの下は露出度の高いコスチュームを着用。

使い魔であるルシフェロを従え、当初は人類を「出来損ないの人形」と見下し、人類絶滅を宣言します。感情を持たず、目的のためには自らを捨て駒にすることも厭わない、機械的な存在でした。しかし、物語が進むにつれて、彼女の心境に変化が訪れます。

ストーリーにおける変化

『GUILTY GEAR Xrd -SIGN-』では、ソル＝バッドガイとの戦いの中で自爆を試みますが、妹であるエルフェルト＝ヴァレンタインに阻止され、捕虜となります。その道中、シン＝キスクとの交流を通して感情が芽生え、人類を滅ぼすことを諦めます。この変化は、『XrdR』での勝利演出や台詞にも反映されています。

公式には「大切なものは無い」とされていますが、『XrdR』ではハンバーガーに興味を示すなど、人間らしい一面を見せるようになります。

アーケードモードでの元老たちの台詞や、ゼネラルディレクター・石渡太輔の発言から、彼女は複数の「ヴァレンタイン」の一体であり、『GG2』に登場した個体とは別人であることが示唆されています。

ゲームにおける性能

ラムレザルは、大剣の有無によって性能が大きく変化するテクニカルキャラクターです。大剣を使った攻撃はリーチが長く高威力ですが、発生が遅いという欠点も。大剣を設置することで、設置中の剣との同時攻撃が可能になるなど、独自の戦術を駆使できます。

必殺技はPとKボタンにのみ対応しており、それぞれ特徴的な性能を持っています。防御力と根性値が低く、無敵技を持たないため、打たれ弱いという弱点があります。テンションゲージの溜まり方も独特で、大剣を使った技はゲージが溜まりやすい一方、そうでない技ではほとんど溜まりません。

ボスとしてのラムレザル

『XrdS』では、ザトー、イノよりもボス補正が多く設定されており、攻撃力、防御力が増加、テンションゲージが自動で増加するなどの強化が施されています。また、ダウロの高速移動ステップが追加、各種コンビネーションから必殺技、覚醒必殺技へのキャンセルが可能になるなど、プレイヤー使用時とは異なる性能を発揮します。

技の解説

必殺技

ダウロ: 一歩前へ瞬間移動してアッパーを繰り出す。追撃が可能。
フラマカーゴ: 相手を衝撃波で絡め取り爆発させる打撃投げ。追撃が可能。
シルドデトルオ: 小ジャンプして着地と同時に両手の爪で引っ掻く。下段攻撃無効の効果が付く。
カシウス: 光弾を斜め上へ放り投げる。
マルテッリ: S大剣装備中のみ使用可能で、大剣の柄を突きだす。フォルペッリへの派生可。
フォルペッリ: HS大剣装備中のみ使用可能で、大剣で前方を薙ぐ。マルテッリからの派生可。

覚醒必殺技

カルヴァドス: 2本の大剣を装備中のみ使用可能で、前方に極太のレーザーを発射する。高威力とケズリ性能を誇る。
トランシ: 2本の大剣を射出している時のみ使用可能。合体した大剣をルシフェロが柄を加えたまま前方に飛ばす。
エクスプロード: 高速で突進し、ヒット後に高速で相手の周囲を乱打し、その後爆発させる。出始めに無敵効果がある。

一撃必殺技

アニモエスティンギ: 相手に向かって突進し、滅多斬りにした後、赤い刃の大剣で斬り終える。

サーヴァント：ルシフェロ

ラムレザルの両肩にある大剣を咥えて飛ぶ2匹のサーヴァント。黒い方が「ヴェルファ」、白い方が「ウェヌス」で、合体して「ルシフェロ」となる。感情を持っており、ラムレザルに話しかけるシーンも存在します。

その他

ステージ: Japan（『Xrd』）
テーマミュージック: Diva of Despair（『Xrd』）、Necessary Discrepancy　(『GGST』)

ラムレザル＝ヴァレンタインは、その複雑な背景と魅力的なキャラクター性で、今後も多くのファンを魅了し続けるでしょう。

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