ラモン・エレディア

ラモン・アルマンド・エレディア・ルアルテは、1951年2月26日生まれ、アルゼンチン・コルドバ出身の元プロサッカー選手、元サッカー指導者です。現役時代のポジションは主にセンターバック（CB）を務めました。

クラブ経歴

エレディアは、アルゼンチンの名門クラブであるサン・ロレンソでプロとしてのキャリアをスタートさせました。その才能は早くから注目を集め、1973-74シーズン開幕前にスペインのアトレティコ・マドリードへ移籍しました。

アトレティコ・マドリードでは、ルイス・アラゴネス監督の下、CBのレギュラーとして確固たる地位を築き、数々のタイトル獲得に貢献しました。特に、1974-75シーズンのトヨタカップ（現FIFAクラブワールドカップ）優勝や、プリメーラ・ディビシオン（スペインリーグ1部）優勝は、エレディアのキャリアにおけるハイライトと言えるでしょう。

しかし、1976-77シーズンにルイス・ペレイラが加入すると、レギュラーの座を奪われるようになり、エレディアは移籍を志願しました。レアル・マドリードやFCバルセロナなど、国内の強豪クラブからもオファーが届きましたが、アトレティコ・マドリードは国内クラブへの移籍を許可しませんでした。そのため、アルゼンチン代表でチームメイトであったカルロス・ビアンチの勧誘を受け、フランスのパリ・サンジェルマンFCへ移籍しました。

パリ・サンジェルマンFCでのプレーを経て、1980-81シーズン終了後に現役を引退しました。

代表経歴

エレディアはアルゼンチン代表としても活躍し、1974年に西ドイツで開催されたFIFAワールドカップに出場しました。グループステージの全3試合に先発フル出場を果たしましたが、チームは1分2敗という結果に終わり、グループステージ敗退となりました。

引退後

現役引退後はスペインへ移住し、古巣であるアトレティコ・マドリードのクラブ運営に携わっています。また、エレディアの実子であるフアン・エレディアはスペイン国内でアマチュアサッカー選手としてプレーしており、孫のチアゴ・エレディアは、レアル・マドリードの下部組織（カンテラ）に所属しています。

プレースタイル

エレディアは、卓越した身体能力と戦術眼を持ち合わせたCBでした。空中戦の強さ、対人守備の巧みさに加え、正確なパスで攻撃の起点となることもできました。また、リーダーシップにも優れており、チームを鼓舞する存在としても評価されていました。

獲得タイトル

プリメーラ・ディビシオン：1回 (1976-77)
トヨタカップ：1回 (1974)

人物

引退後はスペインに在住し、アトレティコ・マドリードのクラブ運営に携わっています。息子と孫もサッカーに携わっており、サッカー一家として知られています。

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