ランス・スティーブンソン

ランス・スティーブンソン・ジュニア：波瀾万丈なキャリアを辿るシューティングガード

ランス・スティーブンソン・ジュニア（Lance Stephenson Jr. , 1990年9月5日 - ）は、ニューヨーク出身のプロバスケットボール選手です。シューティングガードを主なポジションとして、NBAや海外リーグで活躍してきました。

NBA入りの経緯とペイサーズでの躍進

シンシナティ大学で2年間プレーした後、2010年のNBAドラフトでインディアナ・ペイサーズから2巡目全体40位で指名され、NBAの世界へ足を踏み入れました。当初は出場機会に恵まれませんでしたが、3シーズン目の2012-13シーズンに、ダニー・グレンジャーの故障を機にスターターに定着。2013-14シーズンには大きく成績を伸ばし、ペイサーズのイースタン・カンファレンス最多勝利に大きく貢献しました。

しかし、マイアミ・ヒートとのカンファレンスファイナルでは、持ち前の闘争心がチームの団結を乱す場面もあり、チームは3年連続でヒートに敗れる結果となりました。FAとなった彼は、ペイサーズからの5年4400万ドルの契約提示を、契約期間の柔軟性のなさを理由に拒否しました。

ホーネッツ、クリッパーズ、グリズリーズでの苦戦

2014年7月18日、シャーロット・ホーネッツと3年2700万ドルで契約。しかし、新天地に馴染めず、2015年6月16日にはロサンゼルス・クリッパーズへトレードされることになりました。クリッパーズでも出場機会を得られず、2016年2月18日にはメンフィス・グリズリーズへ放出。その後、ニューオーリンズ・ペリカンズとも契約しましたが、怪我により解雇されるなど、苦しい時期が続きました。

ティンバーウルブズでの短い期間とペイサーズへの復帰

2017年、ミネソタ・ティンバーウルブズと10日間契約を結びましたが、怪我の影響もあり、契約は延長されませんでした。しかし、同年3月29日、古巣であるインディアナ・ペイサーズと3年1200万ドルで契約し、電撃復帰を果たしました。

レイカーズでの挑戦と海外リーグへの移籍

2018-19シーズンは、ロサンゼルス・レイカーズでレブロン・ジェームズとチームメイトとなり話題を呼びましたが、チームはプレーオフ進出を逃し、シーズン終了後に放出されました。その後は、CBA（中国プロバスケットボールリーグ）の遼寧衡業フライングレパーズでプレーしました。

Gリーグを経てNBA復帰、そして再びペイサーズへ

2021-22シーズン途中には、Gリーグのグランドラピッズ・ゴールドに入団。同年12月22日にはアトランタ・ホークスと10日間契約を結び、NBAに復帰しました。その後、再びインディアナ・ペイサーズと10日間契約を結び、最終的にはシーズン終了までの契約を勝ち取りました。

ランス・スティーブンソン・ジュニアは、その情熱的なプレースタイルと、様々なチームを渡り歩いた波瀾万丈なキャリアで、多くのバスケットボールファンに記憶される選手です。

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