ランドローバー・レンジローバースポーツ

レンジローバー スポーツについて

レンジローバー スポーツ（Range Rover Sport）は、イギリス・ランドローバーが2005年に導入した高級SUVです。インドのタタ自動車の子会社であるランドローバーは、4.2リッターのスーパーチャージャー付きガソリンエンジンや優れたオフロード性能で知られており、初代レンジローバー スポーツはそのブランドイメージを継承しつつも、よりスポーティなドライビング体験を提供しています。

コンセプトカー「レンジストーマー」から誕生

レンジローバー スポーツは、2004年に北米国際自動車ショーで発表されたコンセプトカー「レンジストーマー」を基にしています。このコンセプトカーは、アクティブなライフスタイルを持つ消費者に向けて設計され、4.2Lスーパーチャージャーエンジン、6速オートマチックトランスミッション、フルタイム四輪駆動が搭載されていました。

初代モデルの特徴 (2005年 - 2013年)

初代レンジローバー スポーツは、ポルシェ・カイエンの人気に応える形で開発され、ランドローバーのスポーツツアラーとして登場しました。その特徴として、ボディはレンジローバーに似ているものの、シャシーはディスカバリー3と共有しており、ホイールベースやサスペンションの設定が異なります。

このモデルは、スポーティな走行性能を意識して設計されており、ガソリンエンジンはV型8気筒のAJ-V8エンジンが搭載されています。特に、スーパーチャージドモデルにはダイナミック・レスポンス機能が装備されており、コーナリング時の安定性を高めています。さらに、オフロード走行に配慮した設計も施されています。

ビッグマイナーチェンジ

2009年には、ニューヨークモーターショーで大幅なマイナーチェンジが行われ、パワートレインが見直されました。新しい5リッターAJ-V8 Gen IIIエンジンや3.0L AJ-V6D Gen IIIディーゼルエンジンが採用され、内外装も大幅にリファインされました。2013年には初代モデルの生産が終了しました。

日本市場での展開

2005年に日本に導入された際、ガソリンエンジンモデルのみが供給され、「ファーストエディション」、「スーパーチャージド」、および「HSE」の3グレードが提供されました。その後、モデルチェンジや特別仕様車が次々と発売され、より洗練された装備と性能を備えていきました。

2代目モデルの登場 (2013年 - 2022年)

2013年には第2世代が発表され、全アルミ製のモノコックボディを採用することで軽量化が図られています。搭載エンジンには、5.0L V型8気筒のスーパーチャージャーエンジンや新しい3.0L V型6気筒エンジンが用意されました。走行性能にもこだわり、「オールテレインレスポンス2」やさまざまな運転支援システムが導入されました。

また、注目すべきは2014年に発表された「レンジローバー スポーツSVR」で、550psを発揮する5.0リッターV8スーパーチャージャーエンジンを搭載し、「史上最速のランドローバー」としての名を馳せています。

3代目モデル（2022年 - 現在）

2022年に登場した第3世代は、さらなる進化を遂げ、新たなデザインと先進的な技術を採用しています。詳細については公式サイトや最新の資料で確認できます。

レンジローバー スポーツは、その高級感、スポーティな性能、さらにはオフロードでの優れた能力が評価され、多くのファンを持つSUVとして現在も進化し続けています。

もう一度検索