ランナウェイ!サウンドレポート

ランナウェイ!サウンドレポート

概要

『ランナウェイ!サウンドレポート』は、1980年4月7日から1983年4月29日までニッポン放送で放送された人気ラジオ番組です。この番組は、ホームAV機器のパイオニアが提供したもので、多くのリスナーに親しまれました。番組の特徴は、リスナーから寄せられたカセットテープの音源を紹介することにありました。

番組名の「ランナウェイ」は、当時パイオニアから販売されていたラジカセの名称から取られています。この番組では、リスナーから寄せられたさまざまな音源が紹介され、自作の演技やギャグ、コント、音楽など、ユニークなコンテンツが流されることで、リスナーの創造性が引き出される場となっていました。

パーソナリティ

初代パーソナリティはくり万太郎で、1980年から1981年まで番組を務めました。1981年11月からは塚たんくろう（塚越孝）が担当し、その後河合奈保子や柏原芳恵といったアイドルが加わることで、若いリスナーの支持を集めました。パーソナリティの変更に伴い、番組タイトルも度々変わりましたが、一貫してリスナー参加型のスタイルを貫きました。

リスナーから寄せられたテープの中から特に優秀な作品は、毎月最終金曜日に選ばれ、月間グランプリが贈られる仕組みがありました。受賞者には特製の「サウンドパルトレーナー」やパイオニア製のラジカセが贈られるなど、リスナーのモチベーションを高める工夫がされていました。

番組の流れと放送時間

本番組は、ニッポン放送の夜ワイド番組『大入りダイヤルまだ宵の口』の関連番組としてスタートし、その後『くるくるダイヤル ザ・ゴリラ』と連動しました。この変化に伴い、パーソナリティも変更されていったのです。放送時間は、1980年4月から1981年10月までは月曜日から金曜日の23:17から23:27頃までで、放送局もニッポン放送を含む各地のラジオ局で放送が行われました。

収束とその後

しかし、1983年に『ザ・ゴリラ』が打ち切られ、本番組もその整理対象となり、同年4月に終了しました。その後は、新たに『武田久美子 パイオニア・サウンド・ハイスクール』という番組へと独立し、同じく『ザ・ゴリラ』から独立した他の番組とともに、深夜帯の放送へと移行しました。リスナー参加型のカセットテープ紹介スタイルは、その後のラジオ番組にも影響を与え、多くの番組のフォーマットにも見られるようになりました。

『ランナウェイ!サウンドレポート』は、創造的なリスナーの音源を紹介することで、多くの人に楽しさとインスピレーションを与えた歴史的な番組として記憶されています。

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