ランブリング・ローズ

『ランブリング・ローズ』は、1991年に公開されたアメリカ映画で、マーサ・クーリッジが監督を務めました。カルダー・ウィリンガムによる1972年の小説を原作としており、ウィリンガム自身が脚本も担当しています。物語は、1930年代のジョージア州を舞台に、ヒリアー一家にやってきたローズという女性を中心に展開します。

ローズは、親に捨てられ売春宿で育った過去を持ち、性欲過多という問題を抱えていました。ヒリアー家では、お手伝い兼子供たちの遊び相手として迎え入れられ、当初は良好な関係を築いていました。しかし、ローズは自分を本当に愛してくれる人を求め、男性を自室に連れ込むようになります。やがて、2人の男性がローズを巡って争い、その騒動の最中にローズは警察官のウィルキーに暴行を加え逮捕されてしまいます。ローズの性欲過多について、医師は子宮摘出を勧めますが、ヒリアー夫人の反対により手術は見送られました。その後、ローズはウィルキーと結婚します。

物語は36年後、ヒリアー家の息子であるバディが父親を訪ねる場面へと移ります。そこでバディは、ローズが亡くなったことを初めて知ります。ローズはウィルキーと離婚後、何度か結婚を繰り返しましたが、最後の25年間は穏やかな生活を送ったとのことでした。

映画では、ローズ役をローラ・ダーン、ヒリアー氏役をロバート・デュヴァル、ヒリアー夫人役をダイアン・ラッドが演じています。また、大人になったバディ役をジョン・ハード、子供時代のバディ役をルーカス・ハースが演じています。その他のキャストには、リサ・ジェイカブ、エヴァン・ロックウッド、ケヴィン・コンウェイ、ロバート・バークなどが名を連ねています。日本語吹替版は、パイオニアLDCから発売されたDVDとVHSにのみ収録されており、井上喜久子がローズ、阪脩がヒリアー氏、翠準子がヒリアー夫人、大塚芳忠がウィルコックス・ヒリアー、草尾毅がバディ、木藤聡子がドール、川田妙子がワスキー、村松康雄がマーティンソン医師、中田和宏がデイヴ・ウィルキーの声を担当しています。

映画の評価は高く、レビュー・アグリゲーターのRotten Tomatoesでは、19件のレビューで支持率100%、平均点は7.20/10となっています。

映画は、性や愛、家族のあり方など、様々なテーマを内包しており、観る人に深い感動と問いを投げかけます。特に、ローラ・ダーンの演技は高く評価されており、彼女のキャリアを代表する作品の一つとなっています。

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