ランボー・フィールド

ランボー・フィールド：フットボールの聖地

ランボー・フィールドは、アメリカ合衆国ウィスコンシン州グリーンベイに位置する、ナショナル・フットボール・リーグ（NFL）のグリーンベイ・パッカーズが本拠地とする屋外競技場です。1957年にシティ・スタジアムとして開場し、長年にわたりパッカーズの歴史とファンと共に歩んできました。スタジアム名は、パッカーズの創設者であり、伝説的なヘッドコーチであったカーリー・ランボーに由来します。

歴史

1957年の開場以来、ランボー・フィールドは数々の歴史的な瞬間を目の当たりにしてきました。開場当初はニュー・シティ・スタジアムと呼ばれていましたが、1965年にカーリー・ランボーの功績を称え、現在の名称に変更されました。1968年には、元ヘッドコーチのヴィンス・ロンバルディに敬意を表し、スタジアムの住所が「1265 ロンバルディ・アベニュー」となりました。

2013年には、サウスエンドゾーンに7,000席を増設する大規模な改修工事が完了し、現在の収容人数は81,441人となっています。これはNFLで5番目に大きい規模であり、ウィスコンシン州最大の競技場です。

パッカーズはランボー・フィールドを67年間本拠地としており、これはNFL最長の記録です。シカゴ・ベアーズも長年リグレー・フィールドを本拠地としていましたが、パッカーズの使用年数が上回っています。

伝説

ランボー・フィールドは、数々の伝説的な試合の舞台となってきました。

アイスボウル (1967 NFL Championship Game)：1967年12月31日に行われたNFLチャンピオンシップゲームは、氷点下25度という極寒の中で行われました。この試合は「アイスボウル」として知られ、NFL史上最も寒い試合として記録されています。
ランボー・リープ：パッカーズの選手がタッチダウンを決めた後、エンドゾーンのスタンドに飛び込むパフォーマンス「ランボー・リープ」は、ランボー・フィールドの名物となっています。1993年にリロイ・バトラーが始めたこのパフォーマンスは、ファンとの一体感を象徴するものとして、長年愛されています。

特徴

ランボー・フィールドは、その歴史と伝統だけでなく、最新の設備も備えています。大規模な改修工事により、観客席の増設やクラブシートの設置などが行われ、観客は快適な環境で試合観戦を楽しむことができます。

スタジアムの規模はスーパーボウルの開催基準を満たしていますが、グリーンベイの都市規模や寒冷地という点がネックとなり、いまだ開催経験はありません。

ランボー・リープの詳細

ランボー・リープは、パッカーズの選手がタッチダウン後にエンドゾーンの壁をよじ登り、観客席に飛び込むパフォーマンスです。この行為は1993年の試合でリロイ・バトラー選手が始まりとされています。

NFLが過度なセレブレーションを禁止した際も、ランボー・リープは特別に許可されました。アウェイの選手が試みることもありますが、パッカーズファンによって拒否されることがほとんどです。

スタジアムの外には、ランボー・リープを記念した銅像が設置されており、観光客が写真撮影を楽しんでいます。

まとめ

ランボー・フィールドは、単なるフットボールスタジアムではありません。それは、グリーンベイ・パッカーズの歴史と伝統が息づく、フットボールファンにとっての聖地です。アイスボウルやランボー・リープなど、数々の伝説を生み出してきたランボー・フィールドは、これからも多くの人々に愛され続けるでしょう。

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