ラヴソング (2016年のテレビドラマ)

ラヴソング

『ラヴソング』は2016年に放送されたフジテレビのテレビドラマで、主演を福山雅治が務めました。福山にとって、連続ドラマでの主演は『ガリレオ』以来3年ぶりのことでした。脚本は、フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞した倉光泰子によるオリジナル作品です。この物語は、吃音症に苦しむ少女と元プロミュージシャンで現在は臨床心理士の主人公が、音楽を介して心を通わせるラブストーリーです。

あらすじ

物語は、ある出来事を契機に、ミュージシャンから臨床心理士となった神代広平の視点から展開します。彼は、カウンセリングの現場で、吃音症に悩む少女・佐野さくらと出会います。さくらは、周囲の人々とのコミュニケーションが難しく、深い孤独を抱えていましたが、歌を歌う時だけはその吃音が現れません。彼女の歌声を耳にした広平は、彼女の才能に気付き、再び音楽の道に戻りたいという情熱をかきたてられます。

彼らは音楽を通じて心を通わせ、互いに支え合いながら自分自身を見つめ直していきます。さくらは、広平との関係を通じて自らの美声の才能に目覚め、一歩ずつ前に進んでいきます。広平もまた、彼女との出会いを通じて傷ついた心を癒し、真剣な愛情を抱くようになるのです。

メインキャスト

• - 神代広平（演：福山雅治）

物語の主人公であり、臨床心理士で元プロミュージシャンです。かつては知られた存在でしたが、今は音楽への未練を抱え、女性と真剣に向き合うことができない状態で過ごしています。さくらとの出会いをきっかけに、少しずつ心を開くようになり、音楽と向き合う姿勢を取り戻していきます。

• - 佐野さくら（演：藤原さくら）

主人公であるさくらは広島の児童養護施設で育った少女です。彼女は吃音症を抱えており、周囲とのコミュニケーションが難しいと感じています。しかし、音楽に対しては特別な才能を持っており、その声が広平との間に新たな絆を形成します。

• - 天野空一（演：菅田将暉）

さくらの幼馴染で、施設で共に育った仲間です。彼は過去のつらい経験から人間不信となり、トラブルを起こすこともありますが、根は優しい人物です。さくらへの思いを秘めながら、料理人を目指し専門学校に通う青年として描かれています。

• - 中村真美（演：夏帆）

さくらの姉代わりで、施設からの先輩です。現在、彼女はキャバクラで働き、結婚を控えています。さくらに対しては自立を促しつつ、彼女の成長を応援しています。

スタッフと音楽

このドラマは、倉光泰子が主要な脚本を担当し、演出には西谷弘や平野眞などが名を連ねています。音楽は菅野祐悟が担当し、主題歌は藤原さくらの「Soup」が使用されています。また、劇中歌にはさくらが歌う「500マイル」などがあります。

受賞歴

『ラヴソング』は第4回コンフィデンスアワード・ドラマ賞にて新人賞を受賞し、高い評価を受けました。

このドラマは、音楽という普遍的なテーマを通じて、自己発見や人との絆を描いており、視聴者に深い感動を与えた作品です。

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