ラ・ボンボネーラ

ラ・ボンボネーラ（La Bombonera）

ラ・ボンボネーラは、正式名称エスタディオ・アルベルト・J・アルマンドの名で知られるアルゼンチン、ブエノスアイレスのラ・ボカ地区に位置するサッカー専用スタジアムです。このスタジアムは、リーガ・プロフェシオナルに所属するサッカークラブ、ボカ・ジュニアーズのホームグラウンドとして、多くのサッカーファンに親しまれています。「ボンボネーラ」という名前は、スペイン語で「チョコレート箱」を意味し、その独特の形状からこの愛称で呼ばれています。

スタジアムの歴史と特徴

ラ・ボンボネーラは1940年5月25日に、ボカとCAサン・ロレンソ・デ・アルマグロの親善試合に向けて初めて開放されました。最初はエスタディオ・カミロ・シチェーロという名称で知られていましたが、2000年12月27日以降、当時のクラブ会長の名前を冠した現在の名前に変更されました。ファンからは「ラ・ボンボネーラ」として親しみを込めて呼ばれ、その名前は世界中に知られています。

スタジアムは1996年に改修され、メインスタンドにはVIP専用のボックス席が設けられました。また、観客とピッチの間にあった金網のフェンスは透明な防弾ガラスに取り替えられ、観客の臨場感が高まるような工夫がなされています。

さらに、このスタジアムはサポーターの熱狂的な応援が特徴であり、その応援によってスタジアムが「ボケンセ」とも呼ばれるような激しい震動を体験します。ボカ・ジュニアーズのファンたちの情熱は、このスタジアムの雰囲気を一層盛り上げています。

最近の出来事

2022年7月に行われたリベルタドーレスカップで、ボカ・ジュニアーズ対コリンチャンス（ブラジル）の試合中、観客がスタンドで跳ねたことで、スタジアムの構造に影響が出ている映像がSNSに投稿されました。この映像では、スタンドが揺れ、脚元に亀裂が入る様子が見受けられ、老朽化が問題視される結果となりました。

このような出来事を受けて、2023年にはボカ・ジュニアーズの次期会長候補であるホルヘ・レアレ氏が新スタジアムのプロジェクトを発表しました。このプロジェクトは、スタジアムの安全性向上やファン体験の向上を目指しています。

まとめ

ラ・ボンボネーラは単なるサッカースタジアムではなく、多くの人々の情熱と歴史が詰まった聖地です。ボカ・ジュニアーズファンの熱気と、サッカーへの愛情が交錯するこの場所は、今もなお多くのサポーターにとって忘れがたい思い出の場となっているのです。

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