ラース・ボーム

ラルス・ボーム（Lars Boom、1985年12月30日 - ）は、オランダ・フレイメン出身の自転車競技選手です。彼は、特にシクロクロスとロードレースの両方で顕著な成功を収めました。

シクロクロスでの実績

ボームは若い頃からシクロクロス競技で才能を発揮しました。2001年から2003年にかけて、オランダ国内選手権のジュニア部門で3連覇を達成。2003年には、シクロクロス世界選手権のジュニア部門でも優勝を果たし、その名を世界に知らしめました。その後も、2005年にはシクロクロス世界選手権のU-23部門で優勝するなど、着実に実績を積み重ねました。また、オランダ国内選手権・U-23部門でも2004年から2006年まで3連覇を達成しています。

2007年には、オランダ国内選手権のシクロクロス・エリート部門で優勝。同年のシクロクロスとロードレース・個人タイムトライアルのU-23世界選手権を制覇しました。U-23ロード・個人TTでは、アテネオリンピックのポイントレース金メダリストであるミハイル・イグナティエフらを破っての優勝でした。

2008年には、イタリアのトレヴィーゾで行われたシクロクロス世界選手権のエリート部門に出場。同大会同種目3連覇を狙うエルウィン・フェルヴェッケンらを抑え、見事優勝を果たしました。同年も国内選手権シクロクロス・エリート部門で優勝しています。

ロードレースへの転向と成功

2009年、ボームはラボバンクのトップチームに昇格し、ロードレースに本格的に活動の主軸を移しました。同年には、ツール・ド・ベルギーで総合優勝、ブエルタ・ア・エスパーニャでは第15ステージを制覇し、総合55位となりました。

2010年には、国内選手権シクロクロス・エリート部門で優勝。パリ〜ニースでは区間1勝を挙げ、フロット・プライス・ジェフ・シェーレンでも優勝しました。2011年には、国内選手権シクロクロス・エリート部門で優勝した他、ツアー・オブ・カタールで区間1勝、クリテリウム・デュ・ドフィネでプロローグ優勝、ツアー・オブ・ブリテンでは区間2勝を挙げ、総合優勝を果たしました。

2012年には、パリ〜ルーベで6位入賞、ロンドン五輪・個人ロードでは11位、エネコ・ツアーで総合優勝、ロードレース世界選手権・個人ロードレースでは5位入賞と、数々の好成績を収めました。2013年には、ツール・メディテラネアンで区間1勝、ステル・ZLM・トゥルで総合優勝を果たしました。

2014年には、ツール・ド・フランス第5ステージ（石畳区間）で区間優勝という大きな勝利を挙げました。2017年には、ビンクバンク・ツアーで区間優勝（第5ステージ）、ツアー・オブ・ブリテンで総合優勝、区間1勝（第5、個人タイムトライアル）を記録しました。

ラルス・ボームは、シクロクロスとロードレースの両方で輝かしい実績を残した、オランダを代表する自転車競技選手の一人です。

もう一度検索