ラーゼラー

ラーゼラーのキャラクターと役割

ラーゼラーは、『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』や『宇宙戦艦ヤマト2』、さらには『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』に登場する人物で、非常に特徴的なキャラクターです。声優については、曽我部和行が演じるのが大部分ですが、『2202』でははらさわ晃綺が担当しています。彼は白色彗星帝国の軍事総議長として、帝国支配下の惑星に対する占領政策を主に担っている立場です。

外見と性格

ラーゼラーの見た目は、濃緑の髪に顎鬚を持つ男性で、服装には青い制服にマントの姿や、コートとブーツを身の回りに忠実に表したものがあります。彼の性格は、他の幹部たちとは異なり、実直で冷静沈着です。サーベラーやゲーニッツといった他の高官たちの政争には参与せず、独自の信念を持って業務に励む一方で、彼自身の思惑を持つ冷徹な官僚的な面も覗かせます。

シリーズでの役割

『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』

この作品において、ラーゼラーは主に作戦室で他の高官とともにズォーダーの前にいる場面で登場します。しかし、特別目立たない役割に徹しており、ヤマトを危険視した唯一の要人でもあります。彼はテレザート星からのテレサ解放に対し、ヤマトを先に撃破することを提案しますが、サーベラーに叱責されます。この後の展開で出番はなく、最終的には彼の運命も不明となります。

『宇宙戦艦ヤマト2』

本作では、ラーゼラーは帝国の大幹部の一人として登場し、堅実に指揮を執っています。彼にはザバイバルの兵団「ヘルサーバー」が付随しており、地球防衛艦隊との接触が描かれています。第21話では、地球に無条件降伏を勧告する役割を務めますが、後にヤマトの侵入を報告しようとした際にサーベラーに制止されてしまいます。最終的に彼は、事態の崩壊に責任を負わされ、悲劇的な結末を迎えます。

PSゲームシリーズ

ゲーム版『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』に登場する際、ラーゼラーは「彗星帝国軍支配庁宣伝軍事総議長」として位置付けられています。彼の性格はゲーム内では冷徹な官僚に変化し、サーベラーやゲーニッツとの権力闘争の中でもしばしば対立します。ストーリーが進行する中で、彼は終盤で見捨てられ、最期は崩壊する都市帝国の下敷きとなって死亡します。

『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』

本作では、ラーゼラーは帝星ガトランティスの最高位幕僚として新たに描かれています。彼は重要な役割を果たし、冷静な分析力を示しますが、最後は他のキャラクターたちと同様に悲劇的な運命をたどることになります。各作品で変化しながら描かれる彼の背景、性格、そして最期の結末は、視聴者に強い印象を残します。

結論

ラーゼラーは、『宇宙戦艦ヤマト』の数々のストーリーで確固たる役割を持つキャラクターであり、その信念と行動は、彼の価値を物語るものです。彼は帝国の一員としての重圧や、他の高官との関係が時に彼に影響を与えることがあります。しかし、その信念を持ち続けた彼の姿は、多くのファンにとって記憶に残るものであることでしょう。

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