リカルド・クラーク

リカルド・クラーク：アメリカを代表するMFの軌跡

リカルド・クラーク（Ricardo Clark）は、1983年2月10日、アメリカ合衆国ジョージア州アトランタで生まれ、サッカー選手として活躍しました。主にミッドフィールダー（MF）のポジションを務め、アメリカ代表としても国際舞台でその実力を発揮しました。

プロとしてのキャリア

2003年のMLSスーパードラフトでメトロスターズ（現ニューヨーク・レッドブルズ）に指名され、プロとしてのキャリアをスタートさせました。その後、2005年にはサンノゼ・アースクエイクスへトレード、2006年にはヒューストン・ダイナモへ移籍し、中心選手として活躍しました。

2009-2010シーズンのウィンターブレイク期間中には、ドイツ・ブンデスリーガのアイントラハト・フランクフルトへ自由移籍を果たし、欧州でのプレーを経験しました。しかし、フランクフルトでは怪我に悩まされ、出場機会は限られました。それでも、クラブとの信頼関係は厚く、2010年5月には3年間の契約延長に合意しました。その後、スターベクIF（ノルウェー）への期限付き移籍を経て、2012年にヒューストン・ダイナモへ復帰しました。

MLSでは、2017年までヒューストン・ダイナモでプレーした後、2018年にコロンバス・クルーへ移籍。クラブ最年長の選手としてチームを牽引し、2019年に現役を引退しました。

アメリカ代表としての活躍

リカルド・クラークは、アメリカ代表としても長年にわたり活躍しました。2005年10月12日のパナマ代表戦でA代表デビューを飾り、2007年7月2日のパラグアイ代表戦でA代表初得点を記録しました。

2009年のFIFAコンフェデレーションズカップでは、準優勝に貢献。2010年のFIFAワールドカップ南アフリカ大会では、ベスト16進出を果たしました。アメリカ代表としては、2005年から2012年までの間に34試合に出場し、3得点を挙げています。

プレースタイルと評価

リカルド・クラークは、中盤でのボール奪取能力が高く、積極的なプレーが持ち味でした。一方で、試合中に熱くなりやすい一面もあり、2009年のコンフェデレーションズカップでは、イタリア代表のジェンナーロ・ガットゥーゾに対する危険なプレーで退場処分を受けています。

その情熱的なプレースタイルは、時に批判も受けましたが、アメリカ代表や所属クラブでは、欠かせない戦力として重宝されました。

所属クラブ

2003-2004: メトロスターズ
2005: サンノゼ・アースクエイクス
2006-2009: ヒューストン・ダイナモ
2010-2012: アイントラハト・フランクフルト
2012: スターベクIF (loan)
2012-2017: ヒューストン・ダイナモ
2018-2019: コロンバス・クルー

代表歴

2005年10月12日 - A代表初出場 - パナマ代表戦
2007年7月2日 - A代表初得点 - パラグアイ代表戦
2009年 コンフェデレーションズカップ （準優勝）
2010年 ワールドカップ （ベスト16）
国際Aマッチ 34試合 3得点（2005年-2012年）

リカルド・クラークは、アメリカサッカー界にその名を刻んだ名選手の一人として、記憶されることでしょう。

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