リコージャパンラグビー部

リコージャパンラグビー部

リコージャパンラグビー部は、事務機器をはじめとする様々なサービスを提供するリコージャパンが運営するラグビーユニオンチームです。正式名称は「Ricoh Japan Rugby Football Team」とされ、現在はトップウェストBリーグに所属しています。

沿革

チームの歴史は1988年に社内でラグビー同好会が設立されたことに始まります。翌1989年には「大阪リコーラグビー部」として正式に創部され、本格的な活動を開始しました。その後、組織改編に伴いチーム名も変更を重ねます。2005年には「リコー関西ラグビー部」と名称を改め、さらに2011年には現在の「リコージャパンラグビー部」となりました。この名称変更は、企業の体制変化と歩調を合わせたものであり、チームの歴史における重要な節目となっています。

リーグ戦績の推移

リコージャパンラグビー部は、創部以来、関西社会人ラグビーリーグを主な舞台として活動してきました。当初は下位リーグからスタートしましたが、着実に実力をつけ、1995-1996シーズンに関西社会人ラグビーD-1リーグで優勝し、Cリーグへ昇格。さらに翌1996-1997シーズンにはCリーグでも優勝を果たし、Bリーグへの昇格を決めました。その後、Bリーグでの戦いを経験しましたが、1998-1999シーズンには惜しくもCリーグへ降格しました。しかし、チームは再び力を蓄え、1999-2000シーズンと2000-2001シーズンにはCリーグで2連覇を達成するなど、安定した強さを見せました。2002-2003シーズンにはCリーグ2位となり、当時のリーグ再編に伴いトップウェストBへ参入を果たしました。

トップウェスト参入後も、チームはBカテゴリで安定した成績を残し、2006-2007シーズンにはリーグ再編を経てトップウェストA1へ参加しました。A1リーグでは苦戦する時期もありましたが、粘り強く戦い続けました。2014-2015シーズンに再びリーグ再編があり、トップウェストBへと所属が変更されます。Bリーグでは再び上位を目指し、2016-2017シーズンには4位となりトップウェストAへの昇格を掴み取りました。トップウェストAでの戦いを経て、昇降格を繰り返しながら経験を重ねています。特に、2019-2020シーズンと2021-2022シーズンにはトップウェストBで優勝を果たし、リーグにおける実力の高さを証明しました。直近のシーズン（2023-2024、2024-2025）ではトップウェストBで3位となるなど、安定した成績を残しています。

チームの活動と文化

チームは大阪市を拠点に活動しており、地域に根差したラグビーの普及・発展にも貢献しています。かつてのスローガンとしては、2015年度に掲げられた『ALL OUT』（全てを出し切る）があり、チームの闘志あふれる姿勢を表しています。過去には森川稔之選手などが所属し、チームの歴史に名を刻んでいます。

リコージャパンラグビー部は、創部から現在に至るまで、幾多の困難やリーグ再編を乗り越えながら活動を続けてきました。トップウェストリーグでの戦いを通じて、常に上位リーグ昇格を目指し、チーム力の向上に励んでいます。

（この記述は、2024年秋時点の情報に基づいています。）

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