リサール・メモリアル・スタジアム

リサール・メモリアル・スタジアムは、フィリピンの首都マニラにあるリサール・メモリアル・スポーツコンプレックス内に位置する多目的スタジアムで、フィリピンの国立競技場としての役割を担っています。1934年に建設され、長年にわたりフィリピンのスポーツ史を彩ってきました。

スタジアムの名前は、フィリピン独立の英雄であるホセ・リサールに由来します。主にサッカーの試合で使用され、国内リーグであるユナイテッド・フットボールリーグの試合会場、サッカーフィリピン代表のホームスタジアムとして利用されています。

建設当初の収容人数は30,000人でしたが、1954年にはアジア競技大会のメイン会場として使用されました。その後も、1966年と1970年にはAFCユース選手権、1973年、1993年、2003年にはアジア陸上競技選手権大会、1981年、1991年、2005年には東南アジア競技大会のメイン会場として、数々の国際的なスポーツイベントの舞台となっています。

2011年には、2014 FIFAワールドカップ・アジア予選に向けて改修工事が行われ、椅子席での観戦可能人数は12,873人となりました。しかし、サッカーやラグビーの試合開催により天然芝のピッチの劣化が進んだため、2014年に人工芝に転換されました。2015年には、FIFAから2つ星の認定を受け、フィリピン初のFIFA認定サッカー場となりました。

スポーツイベント以外にも、1966年7月4日には、伝説的なロックバンド、ビートルズがライブ公演を行い、約10万人を動員しました。これは、スタジアムの歴史におけるハイライトの一つとして語り継がれています。

近年では、2019年東南アジア競技大会の男子サッカー競技の会場として指定され、大規模な改修が行われました。メイングランドスタンドの外にある観客席には新しい個別席が設置され、トラックのサーフェイスも改修されました。

リサール・メモリアル・スタジアムは、単なるスポーツ施設ではなく、フィリピンの歴史と文化を象徴する重要な場所です。数々の国際的なイベントの舞台となり、多くの人々に感動と興奮を与えてきました。これからも、フィリピンのスポーツ界を牽引する存在として、その役割を果たしていくことが期待されています。

外部リンク
worldstadiums.comによる紹介

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