リスボンメトロ

リスボンメトロ（Metropolitano de Lisboa）

リスボンメトロは、ポルトガルの首都リスボンにある地下鉄で、1959年12月29日に開業しました。現在では、4つの路線で約40キロメートルの区間を運行しており、46の駅が整備されています。リスボンメトロは、日々多くの乗客によって利用されており、都市の重要な交通手段として位置づけられています。

路線について

リスボンメトロでは、各路線にユニークな別名が付けられています。

• - 青線（Linha Azul）: 別名「かもめ線」として知られ、アマドーラ・エステ駅からサンタ・アポローニャ駅までの区間を結び、全長は12.9キロメートルです。
• - 黄色線（Linha Amarela）: 「ひまわり線」の愛称があり、オディヴェラス駅からラト駅までを結ぶ路線で、全長は11.1キロメートルです。
• - 緑線（Linha Verde）: 別名「カラベル船線」で、テレイラス駅とカイス・ド・ソドレ駅を結び、全長は8.9キロメートルの路線です。
• - 赤線（Linha Vermelha）: 「オリエンテ線」とも呼ばれ、サン・セバスティアン駅から空港駅までの路線で、全長は10.5キロメートルです。

各路線は、基本的に3両編成の列車を2編成連結させた6両編成で運行されています。ただし、夜間や土曜日、祝日は3両編成での運行となります。平日は時間帯によって運転間隔が異なり、特に黄色線の10:00〜16:30の間は、オディヴェラス⇔ラトとカンポ・グランデ⇔ラトの列車が交互に運行されます。休日は、各線が7分40秒から8分40秒の間隔で運行されています。

運賃と乗車券

リスボンメトロでは時折運賃改定が行われ、現在の運賃は1回の乗車につき1.25ユーロです。しかし、特定の方法（ザッピング）を用いることで、1.15ユーロに割引となります。リスボンメトロは、バスや市電を運行するCarrisとの連携を行い、コンビネーション切符や一日乗車券も販売されています。

2008年以降、磁気券は廃止され、乗車券は「Lisboa viva」カードというICカードタイプに変更されました。このカードは改札機にかざすことで使用できます。また、定期券もこの「Lisboa viva」カードに記録される形式となっており、初回購入時に0.5ユーロのカード代が加算されるシステムです。このカード代は、1週間以内であれば窓口で返金を受けることができます。

「viva viagem」や「Lisboa viva」カードは、メトロだけでなく、市電やバス、テージョ川を渡るフェリーでも使用できるため、非常に便利です。さらに、ザッピング機能を利用することで、チャージ金額の5ユーロ以上からボーナスが加算される仕組みも導入されています。ザッピング機能を使うためには、一日乗車券などの機能を使っていない「viva viagem」カードを用意する必要があります。

将来の展望

リスボンメトロは今後も発展を続けており、緑線の環状運転化や赤線のアマドーラ方面への延伸など、様々な計画が進行中です。これにより、リスボン市内の交通利便性がさらに向上し、より多くの人々に喜ばれるサービスを提供することを目指しています。このように、リスボンメトロは日々進化している都市交通の重要な一翼を担っています。

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