リゼ・ティー

リゼ・ティーとは

リゼ・ティーは、トルコ北東部、黒海に面したリゼ県で生産される紅茶です。トルコで一般的に飲まれるチャイの主要な茶葉として知られています。リゼ県は、温暖で降水量が多く、肥沃な土壌に恵まれており、紅茶の栽培に最適な環境です。

特徴

リゼ・ティーの特徴は、以下の通りです。

茶葉: ほぼ全量が非常に細かいブロークンタイプです。
水色: 淹れたお茶は、美しいマホガニー色を呈します。
味わい: 長く蒸らしても渋みが出にくいのが特徴で、濃く抽出しても飲みやすいです。

飲み方

トルコでは、チャイダンルックと呼ばれる独特の二段重ねのやかんを使って紅茶を淹れるのが一般的です。上の段に濃い紅茶を抽出するための茶葉を入れ、下の段に湯を入れます。10分ほどかけて非常に濃い紅茶を抽出し、飲む際には好みの濃さに湯で薄めます。砂糖を加えるのが一般的ですが、ミルクは加えません。

歴史

トルコにおける紅茶栽培の歴史は、18世紀にまで遡ります。1787年、日本から輸入された茶の種がブルサ県で栽培されましたが、気候条件が合わず、すぐに中断されました。その後、1917年に植物学者アリー・リザ・エルテンが、トルコ北東部が紅茶栽培に適していることを突き止めました。1924年、議会はリゼでの紅茶栽培を承認し、ロシアのコーカサス地方から茶の種子が輸入されました。1947年には最初の茶葉加工工場が設立され、生産量が飛躍的に向上しました。

ギャラリー

[画像1: リゼ・ティーの茶葉]
[画像2: チャイダンルック]

参考文献

"Çayın Tarihçesi" (türkisch). Rize Valiliği. https://www.rize.gov.tr/cayin-tarihcesi (参照日 2013年10月17日)

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