リターン・ジョナサン・メグズ (2世)

リターン・ジョナサン・メグズ・ジュニア（Return Jonathan Meigs, Jr., 1764年11月17日 - 1825年3月29日）は、アメリカ合衆国の政治家であり、第4代オハイオ州知事（1810年 - 1814年）、第8代アメリカ合衆国郵政長官（1814年 - 1823年）を務めました。

生い立ちと家族

1764年11月17日、メグズはコネチカット植民地ミドルタウンで、大陸軍大佐リターン・ジョナサン・メグズとジョアンナ・ウィンボーンの息子として生まれました。イェール大学で学び、1785年に卒業。その後、法律を学び、コネチカット州で弁護士資格を取得しました。1788年には北西部準州のマリエッタに入植し、初期の開拓者の一人となりました。

1788年、ソフィア・ライトと結婚し、3人の子供をもうけました。

メアリー・ソフィア・メグズ（1793年1月1日 - 1863年2月4日）
テレサ・シャーロット・メグズ（1798年9月15日 - 1856年5月24日）
リターン・ジョナサン・メグズ（1801年4月14日 - 1891年10月19日）

初期の政治活動

メグズは法律の知識を活かし、北西部準州の裁判官を皮切りに、数々の公職を歴任しました。1798年のマクスウェル法典改正に貢献するなど、初期の政治活動で重要な役割を果たしました。

1799年には北西部準州議会の議員となり、オハイオの連邦加盟を推進しました。1803年にオハイオが17番目の州として合衆国に加盟すると、初代オハイオ州最高裁判所首席裁判官に就任。その後、ルイジアナ準州で裁判官や軍の司令官を務めました。1806年にオハイオ州に戻った後、ミシガン準州の合衆国地方裁判所裁判官に任命され、再び州を離れました。

オハイオ州知事

1808年、メグズはオハイオ州知事選挙に立候補するため、州に戻りました。当初は連邦党を支持していましたが、民主共和党の勢力が強いオハイオ州で、最終的に同党に加わりました。しかし、メグズは依然として国力増強と経済基盤の多様化を目指す連邦党の政策を支持していました。

選挙では勝利したものの、オハイオ州への居住期間が不十分であるとされ、一旦は知事資格がないとされました。しかし、その後アメリカ合衆国上院議員に選出され、1809年に着任。翌1810年には再び州知事選挙に立候補するため、上院議員を辞任しました。

1810年の知事選挙では、南部諸州からの移民に支持されたトーマス・ワージントンと対戦。メグズは北東部からの移民の支持を得て勝利しました。知事として、米英戦争において重要な役割を果たし、1812年にはカナダに駐屯するイギリス軍やイギリス支持のインディアン部隊を攻撃するため、1000人以上の兵士を徴募しました。この際、ウィリアム・ハルを司令官に任命しましたが、ハルはイギリス軍に投降するという失態を犯しました。しかし、この失敗にも関わらず、メグズは1812年の州知事選挙で再選を果たし、合衆国への人員と物資の供給を続けました。

アメリカ合衆国郵政長官

1814年3月、ジェームズ・マディソン大統領により郵政長官に指名され、オハイオ州知事を辞任しました。郵政長官として、国内の郵便局数を倍増させましたが、この急激な成長により、郵政省は財政危機にたびたび直面しました。議会による2度の調査を受けましたが、いずれも潔白が証明されました。1823年、健康上の理由で郵政長官を辞任しました。

晩年

郵政長官退任後、メグズはオハイオ州マリエッタに戻り、1825年3月29日に同地で亡くなりました。遺体はマリエッタ市内のマウンド墓地に埋葬されました。オハイオ州のメグズ郡は、彼にちなんで名付けられました。


[外部リンク]
United States Congress. "リターン・ジョナサン・メグズ (id: M000633)". Biographical Directory of the United States Congress (英語).

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