リチャード・オブライエン

リチャード・オブライエン（Richard O'Brien、1942年3月25日 - ）は、イギリス出身の俳優、声優として知られています。彼の代表作として、カルト的人気を誇るミュージカル映画『ロッキー・ホラー・ショー』が挙げられます。

生い立ちとキャリアの始まり

1942年、イングランドのチェルトナムで生まれたオブライエンは、幼少期をニュージーランドで過ごしました。会計士の父が羊牧場を経営するために、1951年に家族でタウランガへ移住。その後、1964年に彼は単身でイギリスへ帰国し、エンターテイメント業界でのキャリアをスタートさせました。

コミックやホラー映画への愛着から、オブライエンは舞台やステージ歌手として活動を始めます。当時、イギリスにはすでに「リチャード・スミス」という同姓同名の俳優がいたため、彼は元々の苗字である「スミス」から「オブライエン」へと改名しました。舞台での活躍を経て、オブライエンは作家としての才能も開花させ、それが後に『ロッキー・ホラー・ショー』へと結実します。

『ロッキー・ホラー・ショー』での成功

1970年代初頭から本格的に俳優としてのキャリアをスタートさせたオブライエンは、1975年に『ロッキー・ホラー・ショー』で原案・出演・脚本の3役をこなしました。この作品は、彼が原案を手がけた舞台劇を映画化したもので、ユニークで奇抜な内容が観客を魅了し、カルト映画としての地位を確立しました。1981年には続編である『ショック・トリートメント』も製作され、オブライエンは異なる役柄で出演し、音楽と脚本も担当しました。

その後の活躍

『ロッキー・ホラー・ショー』以降も、オブライエンはテレビドラマや映画など、様々なメディアで活躍を続けました。近年では、子供向けアニメ『フィニアスとファーブ』でレギュラーキャストの声優を務め、2014年まで出演していました。

私生活

オブライエンは3度の結婚を経験しており、最初の結婚で1児、2度目の結婚で2児をもうけました。2度の離婚を経て、2013年にSabrina Grafと再婚しています。また、彼は自身を「男性7割、女性3割」のトランスジェンダーであると公言しています。

主な出演作品

映画
『ロッキー・ホラー・ショー』 (1975)
『フラッシュ・ゴードン』 (1980)
『ダークシティ』 (1998)
『ダンジョン&ドラゴン』 (2000)
テレビドラマ
『ロビン・フッドの冒険』 (1986)
テレビアニメ
* 『フィニアスとファーブ』 (2007 - 2014)

リチャード・オブライエンは、その多才な才能と個性的なキャラクターで、エンターテイメント業界に大きな足跡を残しています。

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