リッチモンド大学

リッチモンド大学（University of Richmond）

リッチモンド大学は、アメリカ合衆国バージニア州リッチモンドに位置する私立のリベラル・アーツ・カレッジです。1830年に創立され、学部教育を重視しており、学生数は学部生約3,150人、大学院生約850人となっています。

特徴

少人数教育: 学生と教授の比率は8:1で、平均クラスサイズは16人。講義の70%が20人以下の学生数で行われる、徹底した少人数教育。
高い評価: USニューズ&ワールド・レポート誌の大学ランキングでは、全米リベラル・アーツ・カレッジの中で常に上位25位以内に入る評価。
ヒドゥン・アイビー: 隠れた名門校「ヒドゥン・アイビー」の一つに数えられています。

沿革

リッチモンド大学は1830年、牧師を目指す男子を教育する学校としてバプテスト教会によって創立されました。1840年にはリッチモンド・カレッジと改称し、文学、科学、芸術、外国語などを教える男子大学となりました。

南北戦争時には休校となり、多くの学生や教職員が南軍に従軍。終戦時にはキャンパスが北軍に接収され、甚大な被害を受けましたが、1866年に再開しました。

1895年には、フレデリック・W・ボートライトが学長に就任。彼のリーダーシップのもと、キャンパスを現在の場所に移転し、1914年には男女共学のウェサンプトン・カレッジが創立されました。1920年にはリッチモンド大学に改称し、1991年にウェサンプトン・カレッジと統合されました。

1969年には、地元製薬会社A・H・ロビンズの社長、クレイボーン・ロビンズから巨額の寄付を受け、学術・教育、学生生活の両面で大幅な拡充が行われました。

キャンパス

リッチモンド大学のメインキャンパスは、リッチモンドのダウンタウンから北西へ約10kmの場所に位置し、350エーカー（141.6ha）の広さを誇ります。キャンパス内にはウェサンプトン湖があり、北側のリッチモンド・サイド（旧リッチモンド・カレッジ）と南側のウェサンプトン・サイド（旧ウェサンプトン・カレッジ）に分かれています。

主な施設:

ボートライト記念図書館
ロー・スクール
ロビンス経営学部
ジェプソン・リーダーシップ研究学部
ロビンズ・スタジアム
ロビンズ・センター
ピット・フィールド

ダウンタウンにもキャンパスを有し、学生、教員、地域社会が学びの場を共有する目的で、講演会や展示会など様々なイベントが開催されています。

学術と教育

リッチモンド大学は、南部大学学校協会（SACS）から認定を受けた高等教育機関です。準学士、学士、修士、法務博士の学位を授与しています。

学部:

教養学部
ロビンズ経営学部
ジェプソン・リーダーシップ研究学部

教養学部はリベラル・アーツ教育の中核であり、1年次セミナーを通じて学びの基礎を築きます。ロビンズ経営学部は、会計学、経営学、経済学などの分野で専門知識を深めます。ジェプソン・リーダーシップ研究学部は、リベラル・アーツの基礎の上に立ったリーダーシップ研究を行っています。

ランキングと入試

リッチモンド大学は、USニューズ&ワールド・レポート誌の大学ランキングで常に上位にランクインしており、合格率は30%前後と非常に競争率が高いです。バージニア大学やウィリアム・アンド・メアリー大学など、他の名門大学との併願が多い傾向にあります。

スポーツ

リッチモンド大学のスポーツチーム「スパイダーズ」は、NCAAディビジョンIに所属し、男子7種目、女子9種目で競っています。フットボールチームは2008年にFCSチャンピオンシップで優勝、男子バスケットボールチームはNCAAトーナメントで「強豪キラー」として知られています。

外部リンク

University of Richmond - 大学公式サイト
* Richmond Spiders - 大学スポーツチーム公式サイト

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