リトル ノア

リトル ノア (LITTLE NOAH)

『リトル ノア』は、Cygamesが配信していたスマートフォン向けゲームアプリです。2015年にAndroid版、iOS版がリリースされ、基本プレイ無料のアイテム課金制で楽しまれていました。当初はBlaze Gamesが配信していましたが、後にCygamesへと運営が移行しました。

2019年1月17日をもって惜しまれつつサービスを終了しましたが、その世界観は2022年6月28日に配信された『リトル ノア 楽園の後継者』へと引き継がれています。

ゲーム概要

本作は、錬金術師ノアが創造した「キャラクター」と呼ばれる兵士たちと共に、他の方舟を攻撃して資源を奪い合うリアルタイムストラテジーです。プレイヤーはノアの方舟の管理者となり、彼女と共に大会に参加し、王家に願いを叶えてもらうべく、錬金術に必要なエネルギーをかけて戦いに臨みます。

ノア自身も錬精術師（アニマ）として戦いに参加でき、自らの姿を変化させて直接戦闘を行うことも可能です。2015年には浜辺美波が出演するテレビCMも放映され、話題となりました。

アイテム課金型の基本無料ゲームですが、ガチャシステムは採用されておらず、課金要素は主に時間短縮やキャラクター復活などのアイテムに限定されています。

2016年には、英語版である"Battle Champs"の配信も開始されました。

ストーリー

舞台は、錬金術が発展した王国・マナセリス。ここでは、世界一の錬金術師を決める大会「マナセリス・トーナメント」が開催されていました。

錬金術師たちは古代兵器「方舟」に乗り込み、錬金術を用いて生み出した「キャラクター」たちを率いて、マナをかけて戦います。14歳の少女ノアは、特殊な錬金術「錬精術（アニマ）」の使い手であり、プレイヤーは彼女の方舟の管理者として、共に大会に挑むことになります。

ゲームシステム

基本的なゲームシステムは、クラッシュ・オブ・クランに類似しています。

バトル

バトルでは、自動で移動・攻撃を行うキャラクターを召喚し、敵施設の破壊やボス討伐などの目標達成を目指します。最大6体のキャラクターと、フレンドのレンタル枠、ノア自身のアニマ枠を加えたパーティーでバトルに挑みます。

バトルモードは、シングルプレイの「クエスト」に加え、曜日別・期間限定のイベントクエスト、他プレイヤーの方舟を攻める対人戦、最大30人参加可能なレイドボスバトル、4人協力COOPバトル、ギルド対戦、20人でのリーグバトルなど多彩です。

ボスバトルでは、キャラクターを誘導する機能が追加され、ボスの弱点への誘導も可能になりました。ギルドに加入すると、レイドボスやCOOPでの協力プレイが容易になり、ギルドバトルにも参加できます。2016年7月には、全プレイヤー協力型のユニオンレイドも導入されました。

アニマ

ノアが精霊の力を借りて巨大化した姿がアニマです。非常に強力ですが、バトルで受けたダメージは持ち越され、HPが0になると完全回復まで出撃不能になります。アニマのHPは時間経過で回復します。

属性

キャラクターや施設には、火・氷・風の属性があり、火＞風＞氷＞火の三すくみの関係になっています。属性を持たないキャラクター・施設は、全ての属性に対して弱いです。

キャラクター育成

キャラクターは、バトルやミッションの報酬として入手できます。他のキャラクターを素材として合成することでレベルアップし、能力値が向上したり、スキルを習得したりします。最大レベルに達すると、アイテムでより強力なキャラクターへと進化させることができます。また、同じキャラクターを素材として投入可能数を上げることも可能です。

施設強化

プレイヤーの方舟は、バトルで得た資源で拡充できます。施設を強化することで、様々な機能が解放されます。また、ログアウト中の方舟は対人戦の攻撃対象となるため、防衛施設の強化やレイアウトの構築も重要になります。

登場人物

ノア: 本作の主人公。14歳の少女で、錬精術（アニマ）の使い手。戦闘時はアニマで様々な姿に変身します。強がりな面もありますが、自作のキャラクターには優しいです。

謎の少年: 禁呪を操り、巨大ボスを召喚してノアの前に立ちはだかる黒衣の錬金術師。ノアからは「キザオ」と呼ばれています。

ラッテ: プレイヤーが最初に使用できるキャラクター。武器はおもちゃの剣です。
ルータス: ネズミの耳と尻尾を持つ兵士のようなキャラクター。
スリング: スリングショットを武器とするキャラクター。壁越しの攻撃が可能です。
シーフル: イタチのような姿のキャラクター。資源施設への攻撃が得意です。

開発

BlazeGamesの代表取締役である岡田佑次は、吉田明彦が描く魅力的なキャラクターを用いて、日本人に受け入れられるリアルタイムストラテジーを制作したいという思いから、本作の開発が始まったと語っています。

当初の世界観は現在よりも暗く、ノアも登場していませんでした。マルチプレイ対応作品が続々と発表される中で、対戦要素を追加するに至った経緯も明かされています。

4人同時協力プレイの実装には苦労し、スタッフが徹夜でプレイして改善点を洗い出す作業を繰り返したとのことです。

ビジュアル

キャラクターデザインは、吉田明彦氏が担当しました。対戦を主体とするゲームであるため、キャラクターのデザインはおもちゃや童話の世界をイメージした可愛らしいものとなっています。

ノアが召喚するキャラクターの命名は、キャラクターの生みの親であるノアが行ったという設定です。

主人公ノアは、開発の中盤でビジュアル展開のために生み出されました。当初はサポートキャラクターという位置づけでしたが、吉田明彦のアイデアにより、巨大化して施設を破壊する役割が追加されました。

ステージとなる方舟を斜めから見る構図を採用したため、キャラクターの顔が見えやすいように、少しのけぞったようなモーションが採用されています。

最初に戦う巨大ボスである鉄巨人は、『グランブルーファンタジー』の鉄巨人の没デザインが基になっています。

メディアミックス

本作を原作とする小説『リトル ノアTale of school days』が、カドカワBOOKSから発売されています。ノベライズは岩佐まもる氏、挿絵は吉田明彦氏が担当しました。

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