リフレッシュレート

リフレッシュレートとは

リフレッシュレートとは、ディスプレイやメモリなどのデバイスが、単位時間あたりに情報を更新する頻度を示す値です。通常、ヘルツ（Hz）を単位として使用し、1秒間に画面を書き換える回数や、メモリのデータ保持のための更新頻度を表します。

ディスプレイにおけるリフレッシュレート

ディスプレイの場合、リフレッシュレートは1秒間に画面を書き換える回数を表します。この数値が高いほど、動画はより滑らかに表示され、画面のちらつき（フリッカー）が軽減されます。

ブラウン管（CRT）ディスプレイ

ブラウン管ディスプレイでは、人間の目の残像効果を利用して画面を表示します。リフレッシュレートが低いと、画面がちらつき、頭痛や目の疲れを引き起こす可能性があります。リフレッシュレートを高くすることで、ちらつきを抑え、快適な視覚体験を提供できます。

リフレッシュレートには、ディスプレイ自体の性能上限や、画面解像度、水平同期周波数などの制約があります。一般的には、70～75Hz以上が推奨されています。

ブラウン管ディスプレイをカメラで撮影すると、リフレッシュレートの影響で、画面に帯状のムラが生じることがあります。これは、カメラのシャッタースピードとリフレッシュレートの同期が取れていない場合に発生します。特にビデオ撮影では、ディスプレイとカメラのリフレッシュレートを同期させないと、黒い帯が流れるように映ることがあります。

液晶ディスプレイ

液晶ディスプレイでは、バックライトが常に点灯しているため、ブラウン管のようなちらつきは目立ちません。しかし、リフレッシュレートと映像のタイミングが同期しないと、画面にテアリングと呼ばれる現象が発生することがあります。これは、フレームの切り替わり途中の映像が表示されることで、画面がずれて見える現象です。

液晶ディスプレイのリフレッシュレートは、一般的には60Hzが主流ですが、近年では120Hz、144Hz、240Hz、さらには360Hzや500Hzに対応した製品も登場しています。高いリフレッシュレートのディスプレイは、より滑らかな映像表示を実現し、特にゲームなどの高速な動きのあるコンテンツで効果を発揮します。

メモリにおけるリフレッシュレート

DRAMなどのダイナミックメモリでは、記憶保持のために定期的なリフレッシュが必要です。これは、メモリの内容を一定時間ごとに再書き込みする処理で、リフレッシュサイクルとも呼ばれます。このリフレッシュレートが高いほど、メモリの内容が安定的に保持されます。

リフレッシュレートとフレームレートの違い

リフレッシュレートと混同しやすい用語にフレームレートがありますが、これらは異なる概念です。フレームレートは、動画やゲームなどのコンテンツが1秒間に表示する画像の枚数を指します。一方、リフレッシュレートは、ディスプレイが1秒間に画面を書き換える回数です。

例えば、フレームレートが30fpsの動画を60Hzのディスプレイで表示する場合、各フレームは2回ずつ表示されることになります。リフレッシュレートがフレームレートよりも低いと、画面のティアリングが発生する可能性があります。

まとめ

リフレッシュレートは、ディスプレイの表示品質やメモリの安定性に大きな影響を与える重要な指標です。ディスプレイを選択する際には、用途に合わせて適切なリフレッシュレートの製品を選ぶことが大切です。特に、動画やゲームを楽しむ場合には、高リフレッシュレートのディスプレイがおすすめです。また、メモリの安定性を確保するためには、適切なリフレッシュレートが不可欠です。

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