リマック・ネヴェーラ

リマック・ネヴェーラ：究極の電気ハイパーカー

クロアチアの電気自動車メーカー、リマック・アウトモビリが開発・製造するネヴェーラは、まさに究極の電気ハイパーカーと言えるでしょう。2018年にジュネーブモーターショーで発表されたコンセプトモデル「コンセプト・ツー」をベースに、3年以上の歳月をかけて開発され、2021年に市販モデルとしてデビューを果たしました。

雷を思わせるネーミングと革新的な開発

その名は、クロアチアで発生する激しい雷雨に由来する「ネヴェーラ」。その名にふさわしく、圧倒的なパフォーマンスを秘めています。開発には、リマック本社が中心となり、主要コンポーネントの製造もクロアチア国内で行われました。2020年には、ネヴェーラのプロトタイプと量産モデルの製造拠点として、新たな生産施設がヴェリトルゴヴィシュチェに建設されました。この施設では、月に最大4台のネヴェーラが生産され、世界中の顧客へと届けられています。当初は2020年中の納車を予定していましたが、新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響で、納車は2021年から開始されました。生産台数は、限定150台です。

驚異的なパフォーマンスと世界記録

ネヴェーラのパフォーマンスは、まさに圧巻です。4つの独立したモーターにより、それぞれの車輪を駆動。前後重量配分は48対52と理想的なバランスを実現しています。システム総出力は1914PS、最大トルクは2360Nmに達し、最高速度は412km/hを誇ります。静止状態から100km/hまで加速する時間は、わずか1.97秒という驚異的な速さを実現しました。

その圧倒的な加速性能は、世界記録として証明されています。2021年8月、アメリカ合衆国カリフォルニア州にあるファモーソレースウェイで、0-400メートル加速において、市販車世界最速となる8.582秒を記録しました。この記録は、標準装備のミシュランパイロットスポーツ4Sタイヤを装着した状態での記録であり、ネヴェーラのポテンシャルの高さを改めて示しています。

リマック・アウトモビリの技術力の結晶

ネヴェーラは、リマック・アウトモビリの技術力の集大成と言えるでしょう。コンセプト・ワンに続く、同社2番目の量産モデルでありながら、その革新的な技術と圧倒的なパフォーマンスは、ハイパーカー市場に大きなインパクトを与えました。ネヴェーラは単なる速い車ではなく、高度な技術と職人技が融合した、究極の電気ハイパーカー体験を提供する存在です。その希少性も相まって、コレクターズアイテムとしての価値も高いと評価されています。今後、どのような進化を遂げるのか、目が離せない一台です。

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