リメンバー・ミー (2017年の映画)

リメンバー・ミー（Coco）

『リメンバー・ミー』（原題：Coco）は、ピクサー・アニメーション・スタジオが制作し、ウォルト・ディズニー・スタジオが配給したアメリカのアニメーション映画です。2017年11月22日に全米で公開され、翌年の3月16日には日本でも上映されました。本作の監督はリー・アンクリッチ、プロデューサーはダーラ・K・アンダーソンです。

概要

本作はピクサーの19作目の長編映画であり、死者の日をテーマにした独特な物語が展開されます。陽気な骸骨が住む死者の国を舞台に、音楽を夢見る少年ミゲルと彼の運命をともにする骸骨ヘクターの冒険を描いています。エモーショナルでありながらも楽しい冒険が、観客に深いメッセージを届けます。また、音楽の重要性が強調され、劇中には多数の楽曲が登場します。

この映画のキャッチコピーは「それは、時を超えて―家族をつなぐ、奇跡の歌。」です。

ストーリー

物語は、メキシコのサンタ・セシリアに住むリヴェラ家から始まります。音楽家を夢見て家を出たヘクターは、残された妻イメルダによって家庭に「音楽禁止の掟」が設けられます。代々靴屋として生計を立ててきたリヴェラ家では、音楽は忌み嫌われ、家族の絆は失われていきました。

数十年後、ミゲルという12歳の少年が登場します。彼は音楽に夢中になり、伝説のミュージシャンであるデラクルスに憧れていました。しかし、音楽を禁じる家庭のため、密かに音楽を学び続けていました。死者の日がやってくると、ミゲルは先祖に会うための準備をするが、彼の高祖父の顔が破れていることに気付きます。

自らの運命を知るために、ミゲルはデラクルスのギターを求めて霊廟に足を運びますが、そのギターを手にした瞬間、彼は死者の国に飛ばされてしまいます。そこでミゲルは、ヘクターという死者と出会い、共にデラクルスを探すことになります。彼らは、音楽に隠された家族の歴史を掘り起こし、ミゲルが音楽を通じて先祖との絆を再確認する旅に出ます。

登場人物

• - ミゲル・リヴェラ（Miguel Rivera）：本作の主人公であり、音楽に情熱を持つ少年。家族の掟に反し、音楽を追い求める。
• - ヘクター・リヴェラ（Héctor Rivera）：死者の国に住む陽気な骸骨。音楽家だったが、家族との関係を取り戻そうとする。
• - ママ・ココ（Mamá Coco）：ミゲルの曽祖母で、家族の思い出の象徴。
• - エルネスト・デラクルス（Ernesto De La Cruz）：ミゲルの憧れの音楽家で、実は暗い秘密を持つ。

音楽

本作の音楽は、物語の核心を成す重要な要素であり、感動的な歌声が観客の心を打ちます。特に『リメンバー・ミー』という曲は、この映画の象徴的な楽曲であり、多くの人々の記憶に残ります。

興行成績

『リメンバー・ミー』は、公開から多くの注目を集め、北米での興行収入は2億951万ドル、全世界では7億8069万ドルを超えました。また、多くの賞を受賞し、アカデミー賞やゴールデングローブ賞にもノミネートされました。

まとめ

『リメンバー・ミー』は、家族の絆や音楽の力を描いた作品として、観客に深い感動を与えます。死者の日を通じて、記憶の大切さと音楽がもたらす愛の力を伝える物語です。

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