リルぷりっ:アーケードゲームから生まれたアイドルユニット
「リルぷりっ」は、
セガと
小学館の共同プロジェクトから生まれた、女の子向けメディアミックス作品の中心的な存在です。2009年12月に稼働開始した
アーケードゲーム『リルぷりっ ゆびぷるひめチェン!』を皮切りに、漫画、
テレビアニメ、
ニンテンドーDSソフトなど、様々なメディアで展開されました。
アーケードゲーム『リルぷりっ ゆびぷるひめチェン!』
セガが開発した
アーケードゲームは、『オシャレ
魔女ラブandベリー』の後継作品として登場しました。プレイヤーは、タッチパネル操作でキャラクターをコーディネートし、ダンス
ゲームをプレイします。3Dポリゴンで描かれた少女キャラクターが、魔法を使って華麗に変身する様子は、当時多くの女の子を魅了しました。
ゲームは、コイン投入後、ランダムでカードが排出されるトレーディングカード
ゲーム方式を採用。入手したカードを使って、キャラクターの衣装やアクセサリーを自由にカスタマイズできます。衣装は、
ゲーム画面上でドラッグ&ドロップ操作で着せ替え可能で、コーディネートの評価に応じて様々なボーナスが得られました。ダンス
ゲームパートでは、画面上に流れるリングや星型アイコンに合わせてタッチパネルを操作し、高得点を狙います。
ゲームは2011年11月に稼働終了しましたが、その人気はアニメや関連商品に引き継がれました。
テレビアニメ『ひめチェン!おとぎちっくアイドル リルぷりっ』
2010年4月から2012年3月にかけて、
テレビ東京系で放送された
テレビアニメ『ひめチェン!おとぎちっくアイドル リルぷりっ』は、
アーケードゲームの世界観をさらに広げました。
主人公は、雪森りんご、高
城レイラ、笹原名月の3人の小学生。彼女たちは、おとぎの国から来た魔ペットたちの力によって、「リトルプリンセス」(リルぷりっ)という謎のアイドルユニットに変身します。変身後の姿は、
白雪姫、
シンデレラ、
かぐや姫をモチーフにした華麗な衣装を身につけ、歌とダンスで人々を幸せにします。
アニメでは、おとぎの国を救うため、リルぷりっが様々な困難に立ち向かうストーリーが展開されました。人気アイドルユニット「Wish」の正体や、おとぎの国と人間界の繋がりなど、
ゲームにはない要素も加わり、より深く世界観を楽しむことができました。
アニメの声優には、人気アイドルグループ「スマイレージ」のメンバーが起用されたことも話題となりました。
その他の展開
リルぷりっは、
アーケードゲームとアニメ以外にも、様々なメディアミックス展開が行われました。
漫画: 小学館の雑誌『ぷっちぐみ』、『小学一年生』、『小学二年生』、『小学三年生』、『幼稚園』、『ちゃお』などで連載されました。
ニンテンドーDSソフト: 『リルぷりっDS ひめチェン!アップル
ピンク』では、アニメの世界観をベースにしたアドベンチャー
ゲームが楽しめます。
iPadアプリ: iPad用アプリ『ひめチェン!おとぎちっくアイドル リルぷりっ あぷりっ』も配信されました(現在は配信終了)。
グッズ: 多数の関連グッズが発売され、人気を博しました。
まとめ
「リルぷりっ」は、
アーケードゲームから始まり、アニメ、漫画、
ゲームソフト、グッズと幅広く展開された、女の子たちに人気を博した作品です。独特の魔法と変身、アイドル活動、そしておとぎの国と人間界の物語は、多くのファンを魅了し続けました。現在でも、その魅力は多くの人の記憶に残っています。