リン・ワシントン

リン・ワシントン（Lynn Washington, 1978年4月3日 - ）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州出身の元プロバスケットボール選手です。ポジションはスモールフォワード、パワーフォワードで、恵まれた体格（身長200cm、体重102kg、足のサイズ32cm）を生かしたダイナミックなプレーが持ち味でした。ニックネームは、そのリーダーシップから「ジェネラル・リン（将軍リン）」と呼ばれていました。

9歳でバスケットボールを始め、サンノゼ市立大学からインディアナ大学へ編入。2000年に新潟アルビレックスに入団し、プロキャリアをスタートさせました。新潟では日本リーグ連覇に貢献し、2001-02シーズンにはベスト5に選出されるなど、早くからその実力を発揮しました。

2004年に新潟を退団後、フィンランドリーグを経て、2005年に大阪エヴェッサに入団。背番号44を背負い、bjリーグ初代王者へとチームを牽引し、自身も初代MVPに輝きました。2006-07シーズンも連覇に貢献し、ベストファイブに選出されています。

2007-08シーズンには主将に就任。しかし、シーズン中に重傷を負い手術を経験。それでも不屈の精神で復帰し、プレーオフMVPを獲得。大阪エヴェッサの3連覇に大きく貢献しました。チームは2008年オフに大幅な選手の入れ替えがありましたが、ワシントンはチーム創設時からのメンバーとして残留。2008-09シーズンには2度目のベスト5に選出されています。

2011年1月には、大阪で開催されたbjリーグオールスターゲームでMVPを受賞。同年10月には、bjリーグ史上初の通算5000得点を達成。2012年1月にもbjリーグオールスターゲームで2年連続MVPを受賞するなど、数々の記録と記憶に残る活躍を見せました。

しかし、2012年2月、妻が乾燥大麻密輸容疑で逮捕。自身も大麻取締法違反容疑で逮捕されましたが、後に不起訴処分となりました。同年4月、大阪エヴェッサはワシントンの引退を発表。しかし、彼の功績を称え、大阪所属時の背番号44は永久欠番となりました。

趣味は小説を読むことで、母国から月に数冊取り寄せているとのこと。好きな作家はジョン・グリシャムとティム・ラヘイ。また、お好み焼きが好きで、大阪を「昔住んでいたサンノゼに似ている」と語るなど、日本、そして大阪への愛着も持ち合わせていました。好きなNBAプレイヤーはマジック・ジョンソンです。

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