リーガ・エスパニョーラ1929-1930

1929-30シーズンのリーガ・エスパニョーラ概説

1929-30年シーズンのリーガ・エスパニョーラ（ラ・リーガ）は、スペインのプロサッカーリーグであるリーガ・エスパニョーラの第2回目のシーズンです。この年のリーグは、1929年12月1日に始まり、1930年3月30日に終了しました。この季節も、前年度と同じく10チームによる2回戦総当たり制で行われましたが、この年からは最下位となったチームが自動的にセグンダ・ディビシオンに降格する規則が導入されました。

レギュレーション

リーガの運営はスペイン・サッカー連盟によって行われ、1つのグループに10のクラブが参加しました。各チームは、ホームおよびアウェイでそれぞれ1回ずつ対戦し、合計18週にわたってリーグ戦が行われました。各試合の結果に応じて、勝敗に基づく勝ち点制度が採用されています。勝利したチームには2ポイント、引き分けには1ポイントが与えられ、敗北した場合はポイントが与えられません。

順位付けは、勝ち点が最も重要であり、得失点差が同点の場合はさらに当該試合の勝ち点、得失点差を考慮して順位が決まります。このシーズンからは、選手交代の規則も変更され、ゴールキーパーのみ交代できるようになりました。他のフィールドプレーヤーは交代できません。

競技結果

このシーズン、FCバルセロナは第1節を終えた時点で首位に立ち、その後7試合無敗で年末を迎えました。しかし、第8節ではライバルとの対戦で敗北を喫し、これを機にアスレティック・ビルバオが首位に立ちました。以降、アスレティック・ビルバオは無敗を保ち続け、優勝を2節残して決定しました。

特に注目すべきは、アスレティック・ビルバオがこの年のリーグ戦を通じて全18節で68得点をマークし、失点はわずか28にとどまったことです。グレゴリオ・ブラスコがキーピングを行い、15試合で20失点という優れた成績を残しました。チームの得点王ゴロスティサは1シーズンで20点を記録しました。

一方、残留争いでは、レアル・マドリードなどの強豪チームが序盤で最下位に苦しむ姿が見られました。ラシン・サンタンデールは苦しい局面から脱出し、徐々に順位を上げていきました。最終的にはレアル・エウロパとアトレティコ・マドリードの降格争いが熾烈を極め、アトレティコ・マドリードは最終節で敗北を喫し、セグンダ・ディビシオンに降格する結果となりました。

その他の記録

1929-30シーズンでの特筆すべき記録の中には、一試合最多得点試合が挙げられます。レアル・ウニオンとアトレティコ・マドリードの対戦では、8-2というスコアでレアル・ウニオンがフルボッコしました。このほか、RCDエスパニョールがレアル・マドリードを対象にした試合では8-1の大差をつけ、印象的な勝利を収めました。

このシーズンは、アスレティック・ビルバオの圧倒的な強さが際立ったものであり、サッカー界における記憶に残るシーズンとなりました。2冠を達成した姿勢と共に、多くのドラマが繰り広げられ、サッカーの魅力を再確認させるものでした。

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