リーガ・エスパニョーラ1932-1933

1932-1933年シーズンのリーガ・エスパニョーラ

1932年11月27日に幕を開けた1932-1933年シーズンのリーガ・エスパニョーラは、スペインのプロサッカーリーグにおける5回目のシーズンです。このシーズンの締めくくりは、1933年3月27日でした。優勝を果たしたのはマドリードFCで、これは2年連続の栄冠でした。このシーズンでは、アンダルシア州からベティスが初めて昇格し、リーグの構成チームが南方へと広がりました。

シーズンの流れ

スタート直後から目立った存在となったのは、王座奪回を狙うアスレティック・ビルバオと前年度6位のCDエスパニョールでした。エスパニョールは開幕戦で前年の覇者マドリードFCに勝利し、その後も優れたパフォーマンスを見せました。特にサン・マメスで行われた第4節では、ビルバオを2-0で下し、無敗で前半戦を折り返しました。しかし、第10節の重要な対決でマドリードに敗れたことが影響し、その後、守備が崩れ始めます。

シーズン後半では、アスレティック・ビルバオが攻撃力を発揮し続け、その後にはマドリードが守備力を強化して優勝争いを繰り広げました。結局、マドリードが連覇を果たし、得失点差でビルバオを抑えました。特にビルバオは得点力は高かったものの、中盤戦での停滞が影響し、優勝を逃しました。残り2試合での圧勝劇もありましたが、チャンピオンシップがかかったマドリードも好調で、最終的にリーグタイトルを確定させます。

残留争い

残留争いでは、降格の危機にあるデポルティーボ・アラベスや昇格組のベティス、アレナス、前年の上位クラブであるラシン・サンタンデールが混戦を繰り広げました。特に、ベティスは早期に中位に逃れ、ホーム戦では格上のFCバルセロナにも勝利を収めるなど活躍しました。一方で、アラベスは第9節から6連敗を喫し、最下位に沈むことになりました。

アラベスは苦しみながらもバルセロナに勝利し、残留圏に迫りますが、最終節でバレンシアとの直接対決で昇格を果たせず、再び降格が決まってしまいました。この苦い経験は、他の下位チームにも警鐘を鳴らすこととなりました。残留を確定させたアレナスやラシンは、順位を維持して終盤を迎えました。

シーズンの記録

このシーズンの得点ランクでは、マヌエル・オリバレスが得点王の座を獲得しました。また、リカルド・サモラは最少失点記録を達成し、このシーズンにおける重要な選手となりました。彼はこの成績を通じてリーガ創設以来の最少失点選手となる快挙を成し遂げました。

このように、1932-1933年シーズンのリーガ・エスパニョーラは多くのドラマが繰り広げられ、サッカー界における新たな歴史の一幕が刻まれました。また、昇格チームのベティスがどのようにしてリーグに影響を及ぼしていくかも、今後の注目点となるでしょう。

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