リーサル・ウェポン4

『リーサル・ウェポン4』（Lethal Weapon 4）は、1998年にアメリカで公開されたアクション映画で、人気シリーズの第4作目です。本作は、ワーナー・ブラザースの創立75周年を記念して制作され、香港のアクションスター、ジェット・リーがハリウッド映画に初めて出演する作品でもあります。

あらすじ

物語は、ロサンゼルス市警の刑事マーティン・リッグスとロジャー・マータフが街の平和を守る姿から始まります。彼らは完全武装した男による脅威が続くなか、現場に急行します。そこでリッグスは恋人ローナの妊娠を知り、マータフも娘リアンの妊娠を聞かされます。彼らの活躍により、現場は混乱の末に鎮圧されるものの、その後の生活には新たな試練が待ち受けていました。

数ヶ月後、リッグスとマータフは探偵のレオ・ゲッツと共に釣りに出かけ、不審な大型船を発見します。さらに船に乗り込むと、それが密航者を運ぶ中国の密航船であることが判明します。マータフはそこで、密入国者一家であるホン一家を見つけ同情し、彼らを自宅に匿うことを決意します。

しかし、ロサンゼルス市警は彼らの不正行為により保険を打ち切られ、マーフィー警部はリッグスとマータフを警部に昇進させ、デスクワークをさせるという苦肉の策を講じます。一方、ホン一家が彼らの生活に影響を及ぼしていく中で、リッグスとマータフは再び大きな事件に巻き込まれていくことになります。

登場人物

- マーティン・リッグス（演：メル・ギブソン）: ロサンゼルス市警の刑事で、悪と戦いながらも複雑な感情を抱えています。彼はノースとローナとの未婚生活による葛藤があります。
- ロジャー・マータフ（演：ダニー・グローヴァー）: リッグスの相棒で、人間性豊かな刑事。ホン一家を匿うことでさらなる試練に直面します。
- ローナ・コール（演：レネ・ルッソ）: リッグスの恋人で、妊娠中。彼女は強い戦闘技術を持っています。
- レオ・ゲッツ（演：ジョー・ペシ）: 探偵として活躍するキャラクターで、リッグスたちに情報を提供します。
- リー・バターズ（演：クリス・ロック）: 新米刑事でマータフの娘リアンと結婚し、コミカルで喜感をもたらします。
- ベニー・チャン（演：キム・チャン）: 表向きのチャイニーズマフィアのボスで、悪事に関与しています。
- ワン・シン・クー（演：ジェット・リー）: マフィアの幹部で、高度な武術を持つ強敵。

作品の背景

監督はリチャード・ドナーが務め、シリーズの魅力を保ちながら新たな要素を加えています。本作はアクションシーンに加え、感情的なドラマも展開され、シリーズファンから高い評価を受けました。また、エリック・クラプトンの「ピルグリム」が流れるエンドロールは、スタッフやキャストの撮影時のスナップで構成されており、視聴者に作品の余韻を残します。

続編の可能性

続編の『リーサル・ウェポン5』の企画は2000年代には立ち上がりましたが、メル・ギブソンやダニー・グローヴァーが出演を拒否したり、監督が外れるなどの理由で制作は消滅しました。また、2020年にはテレビ版のプロデューサーが再び5作目を企画していることが報じられ、シリーズ再始動の期待が持たれています。

このように、『リーサル・ウェポン4』はアクションだけでなく、キャラクターたちの人間関係や成長を描いた魅力的な作品となっています。

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