リーシュ

リーシュとは

リーシュとは、何かが離れないように繋ぎ止めるための紐であり、リーシュコードとも呼ばれます。主に、ペット動物やサーフボードなどが人から離れないように繋ぎ止める目的で使用されます。反対に、繋ぎ止めていた紐を離すことを「アンリーシュ」と言います。船を岸に繋ぎ留める綱は舫い綱（もやいづな）と呼ばれ、リーシュとは区別されます。

ペット用リーシュ（リード）

ペット動物、特に犬の首輪につけて飼い主が握る紐は、一般的に「リード」と呼ばれます。散歩や外出時に、犬が飼い主から離れて事故に遭ったり、他の人に迷惑をかけたりするのを防ぐために使用されます。

ボード用リーシュ

サーフボード、ボディボード、スノーボード、スキー、スキーボードなど、様々なボードスポーツで使用されるリーシュは、ボードが体から離れないように繋ぎ止める役割を果たします。これにより、ボードが流されたり、斜面を勝手に滑走したりするのを防ぎ、本人だけでなく周囲の人の安全も確保します。

サーフボード用リーシュ

サーフボード用リーシュは、通常、ボードの後端と後ろ側の足首を繋ぎます。ボードには、リーシュを通すための穴（正確には、表面の凹みで、リーシュを縛る桁が渡してあります）があります。長さは、使用するボードによって異なりますが、一般的には6フィートから8フィート程度です。

ボディボード用リーシュ

ボディボードの場合、サーフボードとは異なり、腹ばいにボードに乗るため、リーシュは足ではなく腕に装着します。ボードには、元からリーシュが装着されているものと、任意で装着部分の穴を開けるものがあります。また、パドルの邪魔にならないように、コイル状に巻かれているものが主流です。

スノーボード用リーシュ

スノーボードは、サーフボードと同じ横乗りスポーツですが、重心を前傾に保つことが多いため、リーシュは前側の足に繋ぎます。ボード側にはリーシュを通す穴はなく、前側の足のバインディングに装着します。スキー場によっては、リーシュを付けていないとリフトに乗せてもらえない場合があります。

スキー・スキーボード用リーシュ

スキーの中でも、簡易バインディングが装着されている板（特にスキーボードやファンスキーなどのショートスキー）は、通常の開放機能付きバインディングのような流れ止め機能（スキーブレーキ）がないため、リーシュコードを両足それぞれに装着します。リーシュは、踵部分のヒールカップから伸びているものがほとんどです。

また、山岳スキーやバックカントリースキーでは、ビンディングにスキーブレーキが装着されていないスキー板が使われることがあります。深雪での転倒時に外れたスキー板が紛失したり、回収が困難になることを防ぐために、リーシュが使用されることがあります。この場合、リーシュは「流れ止め」とも呼ばれ、遭難防止の役割も果たします。

まとめ

リーシュは、ペットの安全確保から、スポーツ用品の紛失防止まで、様々な場面で重要な役割を果たしています。それぞれの用途に合ったリーシュを選び、正しく使用することで、安全で快適な活動を楽しむことができます。

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